あらすじ
本書は、本の選び方、読み方から、メモのとり方、整理の仕方、外国書の読み方まで、著者が豊富な読書経験からあみだした、本とつきあう上で欠かすことのできない知恵や工夫の数々をあまさず明かし、あわせて、マス・メディア時代における読書の意義を考察した読んで楽しい知的実用の書である。そして同時に、ここには、読書というフィルターを通して写し出された1つの卓越した精神の歴史がある。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
『本を読む本』を意識した題名なのかは知らないが、趣旨は全く違う。20分程度で読むために、取捨選択して読んだ中で印象に残ったのは次の3つ。1つ目は、書評は読んだことをアウトプットするためだけでなく、自らにひきつけて「主体的な」ものにするために有益であるということ。2つ目は、本を読む第一の目的は著者がその本を書くことを決意した理由、言わば「作家の衝動」を理解することであり、そのためには一字一句理解することは求められずただ早く読めば良いということ。3つ目は、「本を読むことは考えなくなること」などといったショウペンバウムの教訓を「本に読まれるな」と表現していたこと。自分にとって、この3点をまとめると読書は、自分の目標と作家の衝動を結びつけて、効率よく読み、またそれをこれからの自分の思索・行動に活かすための主体的なリアクションをするということでなのかなと思う。