あらすじ
ノベライズでおなじみのFCルルルnovelsにオリジナル小説が登場!ルルル文庫人気NO.1の深山くのえが描く大正恋浪漫。タイトルは「乙女なでしこ恋手帖」。イラストに「黎明のアルカナ」で人気の藤間麗先生を迎え、乙女たちの恋を色鮮やかに描き出します。
時は、大正3年。公家華族で子爵の東明家の三女に生まれた千鶴は、生まれてすぐ養女に出され平民の家で育っていた。複雑な家庭事情ながらも育ての親・名越の家が良くしてくれたおかげで幸せに暮らしていた。
16歳になったある日、突然千鶴は東明家に呼び戻される。千鶴を家に呼び戻した理由は、東明家の借金の形に、貸金業「大つき屋」の長男・要と結婚させるためだったのだ。公家華族との婚姻を目論む大つき屋主人に、大事に育ててきた長女、次女ではなく、縁の薄かった三女を嫁に出すことで借金を帳消しにしてもらおうとする、千鶴の父親。
しかし、嫁いでみるとなんと、大つき屋の長男・要は、かつて千鶴を助けてくれた青年だったのだ・・・運命の再会。そして二人の運命は・・・?!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
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Posted by ブクログ
文章も読みやすいし、話も素敵でした。
要と千鶴の関係にもやもやしながら読み進めていましたが、一段落ついて安心。
これから二人がどうなって行くのか考えると楽しみでドキドキします。
Posted by ブクログ
深山くのえさんの新シリーズ。
大正時代のお話ですが、今回も主人公の千鶴の生い立ちは複雑で、借金の形に、妹の身代わりで結婚させられることに。
でも、相手は、少し前に偶然出会った要。
ちょっと期待していたのに、初っぱなから無視され続けて、かわいそうです。
でも、最後には千鶴の正体もばれ、要の絵のファンだっていうのも分かり、要が歩み寄ってくれてます。
まだまだ、ラブ要素はほとんどないですが、次回1月26日発売の次巻でどういう展開になるのか、楽しみです。
楽しめました♪
読んでいて情景が浮かびました。心情も簡潔で引き込まれ、楽しめました♪
しかし、挿絵は酷い⤵︎絵の上手い中学生が描いたみたい。挿絵が出るとガッツリして、物語も拙いんじゃと錯覚する程。なので、むしろ要らないかと・・・。
Posted by ブクログ
時は大正。華族の娘でありながら平民として暮らしていた千鶴は借金のカタに、貸金業の長男・要と結婚させられることとなる。
大正時代を謳った少女小説はどれも現代風だな、と思うことが多いのですが、この物語はそこそこ大正でした。
やはり千鶴の仕草や口調に違和感をおぼえることがあったので、この作者さんならもう少しきっちり書ける方だと思います。
大正時代は華やかな幻想的な時代ですが、女性にとってそんなに自由な時期ではなかったと思うので。
物語は一巻はやはり導入部としての役割が大きいので、良いと聞いている二巻に期待です!
あとやはりコミックス版ではなく、やはり文庫サイズがいいです。本屋さんによって置いている場所がまちまちで見つけづらいので……。
Posted by ブクログ
深山さんと藤間さんのゴールデンコンビ
派手さも、奇抜さもないけれど安心して読める乙女の恋のお話。
葛藤しながら、環境に負けないで前に進んでいくヒロインの安定感が深山さんらしいなぁと思う。
疲れないでさらりと読めて読後感がいいものを探していたので、深山さんのをと思ったのだけれど、あたりでした。
二巻も楽しみです。
あまり明かされなかったヒーローの内面が少しずつ明かされてくることを期待します。