あらすじ
「自分で決めて選んだ」と実感できれば政治は必ず面白くなる――そう信じる著者が、社会学と政治学の垣根を超え、社会科学者として政治を俯瞰。民主主義の本質と日本型政治の問題を軽快に論じ、独自の改革案を提言する。「原理編」では、ギリシャ・ユダヤ教・キリスト教・儒教などの政治と思想を通して民主主義とはどういうものかを説く。「現実編」では、古代から続く全員一致・連帯責任のムラ原理、明治以来自分たちのものと実感できない憲法、国民に一つの選択肢しか与えなかった戦後政治、質の高い民主主義とはほど遠い現在の選挙制度……日本の政治とは何かを問う。「改革編」では、有権者が政治にリアリズムを感じるための独自の改革案――「党員チケット制」、「次点歳費制」、政治リーダーを養成する学校の創設――を提言。そして有権者が質の高い意思決定をするために情報公開の必要性を訴える。日本の政治をなんとかしたい、そんな市民のための待望の教科書。
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Posted by ブクログ
「安保タダ乗り論」:なぜタダ乗りさせてもらえたかというと、冷戦構造のもと、日本が自由主義陣営のショウウインドウになっていたため。ソ連と中国の目と鼻の先で、敗戦のズタボロからみるみる立ち直った。そんな日本が繁栄すればするほど、「ほら、資本主義になればこんなに得するんですよ」とアピールできる。そのためには、日本の安全保障を負担するくらい、アメリカにとってはお安い御用だったのです。p141
【草の根民主主義の作り方 10箇条】
①政党として、活動しよう
②どんな意見も、自由に述べよう
③何人か集まりグループをつくろう
④地域ごとに、政党支部をつくろう
⑤政党支部の役員を、選挙しよう
⑥予備選の準備をしよう
⑦会計報告をガラス張りにしよう
⑧予備選で候補者を決めよう
⑨選挙をボランティアでやり抜こう
⑩政党本部の、言うなりになるのはやめよう
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
政治はダーティーだから、軽蔑する。
軽蔑するから関わらない。
関わらないから政治はよくならない。
よくならないからますます軽蔑する-日本を覆っているそんな悪循環をどう断ち切るか?民主主義の成立を歴史的・宗教的に解きおこす“原理編”。
日本的政治の問題点をクリアに分析する“現実編”。
政治がよくなる「金」「人」「情報」のあり方を提案する“改革編”。
民主主義についての正しい知識と理解を身につけ、私たち一人一人が政治の主人公として行動するのをサポートする、待望の教科書。
[ 目次 ]
第1部 原理編(政治の本質 ギリシャの民主制 ユダヤ教の政治思想 儒教の政治思想 近代民主主義の特徴)
第2部 現実編(日本人の行動原理 明治維新と大日本帝国憲法 戦後政治を振り返る 民主主義の蘇生に何が必要か)
第3部 改革編(選挙制度と二大政党制 政治資金の制度改革 政治家を育成する 質の高い「情報」が質の高い選択を生む)
草の根民主主義のつくり方10ヶ条
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