【感想・ネタバレ】ジャガー・ワールドのレビュー

あらすじ

太陽神につつがなく運行してもらうためには、生贄を捧げなければならないーー。

生贄制度が残り、王と神官が絶対権力を持っていたマヤ文明。
父と母を殺され、姉を生贄にされ、自らも生贄として殺されかけた少年・スレイは、ウェラス族のヘルマスに救われなんとか命をつなぐ。
生き残れ、地獄のようなこの国で。稀代のストーリーテラーがおくる、前代未聞のマヤ文明サーガ!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

マヤ文明が舞台の物語。マヤ文明のことをほとんど知らないこともあり、ファンタジー小説を読んでいる感覚だった。600ページ超える長編だが、どんどん読めてしまい、長さをあまり感じなかった。

スレイ、ディノ、ヘルマス、レリイ、ファラ、シベリア、カザム・サク、フォスト・ザマ、ドルコなど、魅力的な登場人物がいっぱい。これは群像劇だ。
その中でもレリイとフォスト・ザマの生き方が対象的に感じ、面白かった。理想をどこまでも追い求めていくレリイに対し、フォストは現実的な最適解を追求。後半、レリイは現実に絶望してしまうが、フォストは最後まで逃げず戦った。組織の中で日々格闘するサラリーマンのよう。フォストはどちらかと言えば「悪役」だと思うが、最後に「がんばったね」と労いたい気持ちになった。

それにしても古代文明は残酷。人権なんてものはないからすぐ殺されたり、奴隷になってしまう。現代に生まれて良かった‥。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わったあと何故かスッキリした気持ちになった。

人の心が動き、国が滅びリアルタイムでその場にいるような感覚になる本でした。

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2026年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マヤ文明やアステカ王国を下敷きにした、架空の古代文明の物語。
家族を殺され、儀式の生贄にされそうななった少年、スレイが主人公。運良く助け出され、数奇な人生を歩んでいくことになる。

600ページ以上あり、あまりの分厚さに怯んでしまう。が、面白くてサクサク読める。
スレイは、状況に応じて柔軟に事に対処できる能力があり、飄々と、たくましく生きていく様がとても良い。

他の登場人物も魅力的だ。エルテカ国の横暴な王、謎めいた神官、スレイの親の仇ですら、悪いだけではない、様々な側面を見せてくれる。皆が、それぞれの思想、正義で動いているから、勧善懲悪ではなく、混沌としていて面白い。

話し言葉が今風なのも、サクサク読める要因になっているかも。血生臭いシーンや重い展開の緩衝材にもなっているし、何よりも面白い。最高神官が、「冗談じゃないっすよね」とか言う。

終盤、2つの山場がある。エルテカから、スレイの故郷である小さな島を守る戦い。数で圧倒するエルテカに、様々な工夫で対抗するスレイ達。手に汗握った。戦いの中スレイは、親の仇である戦士、シベリアとサシで戦い、ほぼ引き分ける。スレイは片目を失うが生き延び、シベリアは死ぬ。このシベリアという男、スレイの親の仇なのに、何故か嫌いになれない。仕える王の命令で動き、たくさんの人を殺して来たが、卑怯や横暴とは無縁、清々しいほど戦いに生きた戦士だった。

そして、エルテカの最高神官であり、後に王となった女性、フォスト・ザマ。幼い頃から死神に追いかけられといると感じていた。王が暗殺されてしまい、その後継となるが、反エルテカの勢力に捉えられ、無人島送りに。死神が私に追いついた、という表現がせつない。最後に、自分を捉えた戦士との決闘を望み、もう少しで勝利というところで力尽きてしまう。

2人とも、主人公であるスレイの敵だったけど、何かが少し違えば、そうじゃない世界線もあるだろうに、という妄想をしてしまうぐらい、魅力的だった。

スレイは仲間や友人にも恵まれ、この先もきっとたくましく人生を切り開いていくんだろうな、という感じで、物語は幕を閉じる。

600ページを読み切った達成感もあるけど、想像以上に面白かった。迷う事なく、星5個!

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2026年01月31日

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ジャガー・ワールド

マヤ文明をモデルにした、その文明や国々の興亡を巡る大河小説です。総ページ632ですが、大きな物語の展開や登場人物たちの冒険でわくわくしながら一気に読み切りました。
マヤ文明にはなかったキリスト教のような半生贄と友愛を説く宗教をからませることで、恒川氏の人類観や世界観も垣間見ることができます。そして、多くの登場人物がそれぞれの生を全うする様子から、生きるということはどういうことか?や文字は人々に便利さをもたらしたが、それは本当に人が生きる上でプラスになっているのか?などの問をつきつけてきます。
竹蔵は、数奇な運命にもまれながら最高神官を経て王にまでなるフォスト・ザマと、軍神と称えられ貴族でありながら自ら戦うシベリアのキャラクターがとても好きでした。
物語の手仕舞いし方もとてもうまく、余韻を持った読後感もとていも好きです。
鈍器本(厚い本をそういうみたいですが)に恐れることなく、是非一気読みしてみて下さい。

竹蔵

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2026年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鈍器本ってはじめて聞きました。笑

すんごい重いし深い。文化と宗教と思想、これらが複雑に絡み合って繋がって積み重なって歴史となっていく様を見せつけられる本…長いストーリーなのに、夜風が冷たい真夜中に皆で焚き火を囲みながらどこか遠い異国の地の伝記を聞いてるようなワクワク感が最後まで止まらなかった。
場人物も多いのに一人一人キャラが立っていて、気付けば皆大好きになる。
ラストはすっきりはしないが、エステカが滅び、新しい文明が芽吹く(はたまた暗黒時代の幕開けかもしれないが)、時代の変化の一歩目を踏み出して終わりって感じだった

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み初めは苦手な感じ、SFというかファンタジーというかと言う感じ。しかし読み始めるとどんどんハマっていく。王様とかその周辺がくず過ぎるけど、神官や戦士は意外にもまとも。どんどんクズな王側がやられていくのが気持ち良い。神官の師弟対決は、フォストザマが勝つとおもっていなかった。レリィもまさか、どこかにいってしまうとは。そしてスレイが意外と活躍しないと言う。最後はドルコが知性的になっていてびっくり。

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2026年03月07日

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キングダムを読んでいるかのような疾走感!登場人物が多いけど場面がどんどん切り替わって面白い。誰もが主人公感がある。天から来た少年が王位に就かないのもまた面白い!

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結論:古代マヤ文明を舞台にしながら、人間の本質を描いた重厚な物語でした。

『ジャガーワールド』を読んで、古代マヤ文明についてもっと知りたくなりました。
生贄や食人といった文化が存在し、科学的なアプローチが乏しい時代背景の中で、人々が何を信じ、どう判断していたのかが描かれています。

特に印象に残ったのは、人間の動きが現代とほとんど変わらないと感じた点です。
裸の王様のような人物に対し、他地方への侵略がほとんどうまくいっていないにもかかわらず、遠征は成功だったかのように報告する場面はとても象徴的でした。
時代や文明が違っても、人間の本質は大きく変わらないのだと思わされます。

物語の後半は、三国志のように国と国との争いへと展開していきます。
戦略や思惑が交錯し、物語に重厚感が増していきました。
歴史大河のような読み応えがあります。

また、登場人物それぞれの個性が際立っており、「この人物はどうなるのだろう」と気になって、気づけば一気に読み終えていました。
文明の壮大さと人間ドラマの両方を楽しめる一冊です。

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2026年02月24日

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