あらすじ
「男とか女とかじゃないのよ、文学に魅入られているか、いないか、なのよ」。女性作家が「女流」と呼ばれた時代、文学に身を捧げた女たちの創作の業を描く、著者40周年記念作。
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Posted by ブクログ
三者三様、いや三頭三様?な女性作家たちの話。
彼女達は周りを巻き込み、まるで世界を食べて物語に消化してしまう怪物のよう。起きたことなんでも悲しいことも嬉しいことも物語にしてしまう。特に森羅は人を惹きつける力を持っているので恐ろしかった。ただ、そんな怪物たちの生き様はまるで文学の奴隷かのように全てを文学に捧げていたからこそなんだと優しい語りが教えてくれた。これぐらいの姿勢で人生で何かに挑めたら幸せだろうな。
Posted by ブクログ
20代、山田詠美を読みあさった。久しぶりに同氏のことを思い出して、この作品を読んでみた。山田詠美自身がモデルとなる山下路美の語りが、当時読んでいた作品を思い起こさせ、懐かしい気持ちになった。私は純文学と大衆文学の違いも分からない文学素人だけれど、作家という人種がどのように作品を作っていくのか、その頭の中が垣間見えて楽しかった。高柳氏の章では、現実世界での(リアルな人間関係においての)言動と、小説で書き表わされる内容は、同じ人の思考から発生するにも関わらず、こんなにも違うのかということに驚いた。小説を書くときは神の視点になれるけど(いわゆるメタ認知が発動するけど)、現実世界ではそうもいかない、ということなのか⋯ とにかく、人間の心理や行動の奥深さを考えさせられた。