【感想・ネタバレ】鳥籠荘の今日も眠たい住人たち(5)のレビュー

あらすじ

ホテル・ウィリアムズチャイルドバード、通称<鳥籠荘>の住人たちは、清潔で早寝早起きでエコロジスト、良識ある真人間ばかり。あそこの住人は立派な信頼できる人々だと近隣の住人からも讃えられている。建物は古いが、きれい好きで勤勉で器量よしの掃除人たちがいつもぴかぴかに磨いて住み心地を維持している。山田パパはブランド物のスーツが似合うエリートビジネスマン。衛藤キズナはぐるぐる眼鏡の根暗な女子高校生。浅井有生は明るい性格の美大建築科学生。井上由起は売り出し中のグラビアアイドルで──あれ? なんだか全体的に変?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

鳥籠荘第5巻です。
メインストーリーについてはこの巻で完結のようです。
第1話は夢オチ、第2話は山田パパの中身のお話、第3話は由起と有生の話、第4話は双子の老人をきっかけとしたキズナと有生の話、第5話は鳥籠荘の人々がいなくなって、主人公三人の話が大体解決して、みんな居なくなった話。
1話は華乃子視点だけど、オチでキズナも見ていたってのが面白かった。すべてが逆転したような夢の世界。
2話は、山田パパの不思議な生体が中心ですね。
3,4,5話は前巻からつながっている主人公3人のお話ですね。
3話で一応の由起とキズナは仲直り、4話で有生とキズナは亀裂が入り、5話で大団円?というところでしょうか。
大団円と言っていいのかどうかちょっと微妙ですが。
これで終わると、なんとも後味が悪いというか、え?それだけって感じですが、後日談は次巻にあるようなので、ちょっと期待しておきます。
5話冒頭で山田パパの結婚式から始まって、へれんさんの結婚、双子の老人は家族と一緒に住むことになって、ついでに李さんもいなくなって、鳥籠荘の面々が一気に減っていきました。
あと1巻残ってるのに、幕引きには早いんじゃないかなと思ったら、あとがきに物語はこれで終わり、後日談が次巻にあるとあって、ちょっと安心。
こういう不器用な恋愛事情話って面白くて好きですね。
事件もファンタジーも何もないと毎度あとがきに書いていますが、殺人事件があったり、壁の肖像像から人が抜けたり、山田パパの着ぐるみの動きや中の人の変身能力とか、地味にファンタジー要素や事件があったりします。
キズナは過去の行いのおかげか、事件に結構な確率で巻き込まれるしね。
物語が終わってしまって寂しいですが、面白かったです。

0
2015年09月07日

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