あらすじ
エリアドールの七人、激動するその思い……
ウラノス王都・プレアデス。王位継承問題が、第一王子デミストリとニナ・ヴィエントの間で発生している中、ウルシラからニナ・ヴィエントと仲良くするよう命令されるミオ。あまり印象のよくなかった青年イグナシオに協力をあおぎ、ニナとの接近をはかる。一方、軍警に囚われてしまった清顕とかぐら。「秋津連邦のスパイである」と偽証するよう要求されることに……。
またライナは、清顕とかぐらが囚われている場所を突き止め、清顕を自分の手で殺して口を塞ぐことを画策している。飛空要塞のバルタザールやセントヴォルトのセシルも、それぞれ重大な決断をせまられて……。
「エリアドールの七人」がその思いをさらに複雑にさせながら、無情にも激動の渦に物語は巻き込まれていく……!
現在アニメ化もされて話題沸騰中の『とある飛空士への恋歌』とのリンクも、さらに激しくなって見逃せない展開が待っている!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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Posted by ブクログ
我が愛しのイグナシオが登場してにやにやして、水着でキャッキャウフフしていたので楽しかったのだけど、やはり、それだけでは終わらなかった……。
それぞれの覚悟が痛い。
そして、最後のシーンに次が待ち遠しい。恋歌のラストにあった空白が描かれるのかな、と思うと楽しみでなりません。
Posted by ブクログ
評価:☆4.5
ウラノス王都にて、ニナ・ヴィエントと仲良くするように命令されるミオ。軍警によって囚われてしまった清顕、かぐら。清顕の口封じを密かに狙うライナ。そんな中、バルタザールやセシルは重大な決断を迫られ――。
というわけで誓約シリーズの5巻。
ストーリーとしては囚われた清顕、かぐらを救出するために仲間達が奔走するのがメイン。
今回のMVPはバルタでしょうね。
王女と分かってからのセシルとのぎこちないやりとりには笑ったし、これまでの出世街道を捨ててでもかぐらの笑顔のために戦う決意をするところにはウルッときた。ほんとイケメン過ぎる。
敵になることになることが分かっていても危険を顧みず助けに来てくれて次戦場で会うときは全力で戦おうと言うレオ隊長もカッコよかった。
ライナの僅かに残った良心も見れて良かったし、この巻は男がいい仕事してたな。
バラバラになってしまった7人だが、あの日交わした誓約は胸の内にしっかりとある。
戦場で再び会うときにどうなるか見たいような見たくないような見たいような。続きも楽しみ。
「か、勘違いするな。セシルに頼まれたのだ。貴様のためではない」
「うん。うん。わかってる。わかってるよ……」
「きみと戦場で出会ったら、本気で戦おう」
Posted by ブクログ
正直もっと酷い拷問が行われているのかと思ってヒヤヒヤしたよ……
バルタザールはこれまでもツンデレな面を散々見せつけてきたわけだけど、ようやく仲間思いな面を見せてくれた。エリアドールの7人は欠けてしまったけど、再び纏まりを見せたかと思ったんだけどな。別れた先で敵として戦争をしなければならないとは……
7人は三カ国に散り散りにと書かれているけれど、セシルが亡国の王女として名乗り出ることを決めたのだから更に分かたれることは確定しているんだよね。余計に泥沼になりそうだな
個人的にはこの段階でライナの正体がバラされることも意外だったけど、ノーズアートを「ハチドリ」と教えたことも意外だったかな。てっきり空で衝突するのは清顕とイリアだけだと思っていたから
というかカルが大艦隊を率いて出発したのがこの頃なのか。本当にクレアを待たせたんだなと思ってしまう。でもそれだけ時間を掛けて用意した艦隊もウラノスの一方面艦隊とようやく互角という程度。
ここで秋津連邦とかが協力したとしてもウラノスに勝てるイメージが全く沸かないのですが……