あらすじ
隕石の衝突により、雨のやまなくなった北半球。高校生の娘・茜と母の小夜子は、ある事件をきっかけに、スラムで暮らす樹希と行動を共にするようになる。そんな折、政府は国を挙げて、ブリスベンに移住する計画を発表するのだが……。
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Posted by ブクログ
最後の数ページの怒涛の展開は、涙なしには読めません。樹希も小夜子も茜もみんなお互いが大事である。大事だからこそ、相手を守るためならどんな手段も厭わない。その結果自分が犠牲になるとしてもである。絶望の底に突き落とされてから、その後のあの展開…!
泣かせにきていますね…
誰か1人だけじゃなくて、3人が一緒に過ごせる未来に幸あれと思いました。
また作中の相原先生が亡くなるシーン。
私は本当に相原先生は応えられないか気持ちをぶつけられるのが苦しいから去ったのでしょうか…?
私には、相原先生は強盗団に狙われているのに気づいていた。小夜子たちが犠牲にならないよう、あえて1人で夜中に出ていったのではないか、そう考えてしまいました。
相原先生は決して愚かではない。
それに物語の始まりの言葉、「どうか笑って命を終えて欲しい」。これは小夜子の無事を願う相原先生の言葉ではないか、そう思いました。
真相はどうなのでしょうか…?
気になりました。でも全てが明かされるから良いものとも限らないので、真相を知りたい気持ちとこのままでいたい気持ちがあります。
本当に素敵な作品だと思いました。
読み終えたばかりですがもう一度読みたいです。