【感想・ネタバレ】踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君のレビュー

あらすじ

作家として、母として、個人として――
金原ひとみ 魂の遍歴

希死念慮に苦しんだ10代、デビュー作による芥川賞受賞、
結婚、出産、孤独で自由なパリでの生活、
かけがえのない子供たち、離婚、そして新たな場所へ。

『蛇にピアス』から『マザーズ』と経て、
『アンソーシャルディスタンス』『YABUNONAKA-ヤブノナカ-』へと結実した
小説家の軌跡。

朝日新聞掲載からSNSで拡散され大きな話題となった
「『母』というペルソナ」ほか、
作家生活20年にわたって書き継がれたエッセイ&掌編小説を完全収録

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Posted by ブクログ

ネタバレ

変わらないもののないこの世界を生きるのは苦行に等しく、これは変わらないという何かを信じたい気持ちに、常に誑かされ続けている。

私はこの子に他者という存在を教えられたことを実感する。

否定も肯定もなく、すぐそこに自分とかけ離れた他者が存在するという事実に、私はどれだけ苦しみ、どれだけ救われてきたか分からない。

最高すぎて、泣いた。泣きながら、読んだ。あの日、泣く我が子を抱きながら恐れおののいたこの子を生かしていく事はできるのか?という恐怖は今も忘れられない。また、思い出して、泣いた。そして成長していく頼もしい我が子に、私も救われている。

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の2冊目のエッセイ。

普段は電子で購入しているが、この本の白の装丁がお洒落で本棚に置きたかったので、物理で購入。

前作のエッセイと比較すると、より長いスパン(渡仏する前から?)で書かれてる。所々に短編も入ってるスタイル。

前半から後半にかけて、徐々にポップで軽量な文章から、重めの文体になってく感じもあった。

フランスで牡蠣食べたくなった

「書くことで生き延びてきた」金原氏の文章を読むことで、一読者である自分も救われてる。

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2025年11月02日

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