あらすじ
「お金さえあれば不安は消える」─そんな幻想に、私たちはいつからとらわれてしまったのか。
人口減少、物価高、老後資金……先の見えない時代で必要なのは、不安の正体を見きわめ、社会と向き合う視点だ。
ともに生き延びるための生存戦略を描こう。
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Posted by ブクログ
財やサービスを購入する価値は何か。何に金という対価を払っているか。
例えば、高級寿司はおいしくなければ価値がない。高級かばんも使わなければ価値がない。価値は人それぞれだと思うが。
また、お金に目をくらませるのではなく、ヒト・モノ・カネの3つのバランスが大で、カネの基礎になるのはヒトやであると感じた。生産力を高めていいものを作る。学校で勉強できるのは国のおかげではなく、先生や建築士の人がいるから。金があってもそれを実現する人がいなければどうしようもないと感じさせられた。
Posted by ブクログ
「老後の不安」は、個人の資産形成で解決する問題ではなく、人口構造という国全体で取り組むべき問題だった。それがいつしか、「個人のお金の不安」にすり替えられてしまった。
少子化や人手不足への対応は後回しにされ、「資産運用で安心を手に入れよう」というメッセージばかりが社会をおおう。そして、いつの間にか「お金さえ貯めれば老後は安心」という価値観が定着した。
こうした風潮が、「お金を稼ぐ人が偉い」という空気を強め、問題解決を遠ざけている。
だから僕は、「お金の不安」という言葉に強い幻想を感じるのだ。
「幻想だから、お金を貯めなくていい」と言いたいのではない。
そうではなく、「お金さえあれば大丈夫」という幻想に、私たちは振り回されすぎてはいないだろうか。
私たちが直面しているのは、お金だけでは解決できない現実だ。それなのに、GDPや株価といったお金の話ばかりが経済の中心で語られる。少子化や人手不足といった現実的な危機が置き去りにされている。