あらすじ
「お金さえあれば不安は消える」─そんな幻想に、私たちはいつからとらわれてしまったのか。
人口減少、物価高、老後資金……先の見えない時代で必要なのは、不安の正体を見きわめ、社会と向き合う視点だ。
ともに生き延びるための生存戦略を描こう。
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Posted by ブクログ
お金があっても簡単なリフォームさえやってくれる人がいないのではないか、20年後お米を作ってくれる人はいないのでないか、これらぼんやりとした不安が社会全体で解決すべき問題として鮮明になった一冊。お金があっても、供給者がいなくなればいくら貯えがあっても安心できない、には説得力がある。ゾンビ企業の退出や国内という小さなコップの競争のみに頑張る企業は淘汰し、供給者側を増やし、危機感の共有、規制緩和、挑戦の応援で外貨を稼げる新たな産業を生むまないと日本は沈む。分かりきっていることだが、この一冊で、自分に何ができるのか考えさせられた。
Posted by ブクログ
投資信託やNISAを活用して、ただお金を貯めておけば将来は安泰だ。そう思い込んでいた私にとって、本書は「社会全体の構造」という全く別の視点から大きな課題を突きつけてくれる一冊でした。
特に目から鱗だったのは、「労働人口が急激に減少する日本において、仮に個人がお金を持っていたとしても、そのお金の価値自体が激減してしまうのではないか」という指摘です。その結果、本当に限られたごく一部の大金持ちしかまともに暮らせない時代が来るかもしれないという未来像には、強い衝撃を受けました。
昨今のインフレや物価上昇に加え、日本にはこれから確実な労働人口の減少が待ち受けています。人口動態は、未来を極めて高い確率で予測できるデータです。それを踏まえると、「ちょっとした小金持ち程度では暮らせない世の中」が到来することは、容易に想像がつきます。いくら個人が口座の数字を増やしたところで、社会全体が機能しなければ自分自身の豊かな生活には繋がらないのだと、心から実感させられました。
では、この人口減少という深刻な課題にどう立ち向かうべきなのか。その答えは、突き詰めれば「生産性を上げる」こと以外にありません。
本書で紹介されていた「椎茸の例」は非常に象徴的でした。椎茸の価格は100年前と比べて大きく下がっています。昔は山に入って探すしかなかったものが、人工栽培の技術が確立されたことで、大量かつ効率的に生産できるようになったからです。このように、限られた人数でも高い成果を生み出す「生産性の向上」こそが、人口減少社会における唯一の解決策です。
周囲を見渡すと、まだこの危機感を持っていない人が多いように感じます。マクロな社会構造の変化を捉えた上で、これからの時代を自分自身がどう生き、どのように振る舞うべきなのかを深く考えさせられる、極めて示唆に富んだ一冊でした。
Posted by ブクログ
◎メモ
38.40.45.48.52
・物が売れなくなった時代、企業は不安を煽ってモノを買わせようとする。
だからこそ、自分だけの価値の物差しを持つことが何より大事だ。
あと、「これは誰がなんのために発信しているのか」といった背景を理解する癖をつけること。
本当の価値は自分の中にしかない。
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◎メモ→「きみのお金は誰のため」も参考に
・働いてくれる人がいないと、お金は意味をなさない。働いてくれる人がいる前提でお金はサービスを選ぶ力があるだけ。解決してくれる人を選ぶことしかできない。
→例え100万円あっても、ドーナツを作れる人がいないと、ドーナツ1つでさえ手に入れることはできない。
・みんなでお金を貯めても、国レベルでは意味がない。それよりも、働く人がいなくなり生産力が落ちることが問題だ。
→未来のために何ができるか?支援、子供を作る?
◎アクション
・サービス提供者には毎回感謝を伝えること
→その人たちがいないとサービスを受けれないから
・お金だけに頼らないで住むように、自分やパートナーの家族を大切にして協力して生きる
→日頃からコミュニケーションをとっていく
→子育ても協力してもらえる
・長期的な計画で子供を作り、後世に繋げる
→仕事より育児の方が社会にとっても大事
・健康的でい続けるために、食生活・運動・睡眠を心がける
→他の人に無駄な労力を割いてもらわなくていいため
・ものを買うときは流行でなく、自分だけのものさしで考える
→1万円以上のものは最低1週間寝かせる
→不安を煽るマーケティングは注意
→何かを発信していることは裏の目的があるので、裏の目的を考えるようにする
これは誰が何のために伝えているのか?と考える
Posted by ブクログ
財やサービスを購入する価値は何か。何に金という対価を払っているか。
例えば、高級寿司はおいしくなければ価値がない。高級かばんも使わなければ価値がない。価値は人それぞれだと思うが。
また、お金に目をくらませるのではなく、ヒト・モノ・カネの3つのバランスが大で、カネの基礎になるのはヒトやであると感じた。生産力を高めていいものを作る。学校で勉強できるのは国のおかげではなく、先生や建築士の人がいるから。金があってもそれを実現する人がいなければどうしようもないと感じさせられた。
Posted by ブクログ
具体的に4つの行動(整理する、支度する、直視する、協力する)が示されていて、読みやすかった。
資産運用と声高に叫ばれる昨今。
その裏側にある不安。ただお金があるだけではその不安は解消されない。
そもそも論として、ヒトが居なければ社会が成り立たないということを再認識させてくれた。
一方で、当たり前のことを大事にできないくらい不安に包まれているのが今の世の中なのだと痛感。