【感想・ネタバレ】真珠配列のレビュー

あらすじ

連続ドラマ原作『最後の鑑定人』が好調な著者が放つ、近未来バディ・ミステリ。

2029年、北京。常軌を逸した速さで進行する癌で有力者の息子が死亡した。これは仕組まれた連続殺人なのか? 刑事偵査総隊の刑事アーロンは、ウイグル人の遺伝子エンジニア、マリクとともに捜査を行なう。やがてアーロンとマリクは、生命科学上の闇に直面し……

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Posted by ブクログ

ネタバレ

岩井さん、新境地、又増えましたね。
結論→、読み易く、面白い、期待裏切らぬ府k戦改宗と結末の着地

近未来ディストピアものです。
舞台は中国、党の思惑は一層に機微さを増している様子。
2029年ですからね・・私も、まだ生きている可能性強い・・。
そう思って読み進めると、結構にリアリティあり、荒唐無稽を感じさせない。
「未編集」という冠が付くモノが・・生命科学の分野で世界の頂点に立ちたい中国の姿勢は今でも強く感じさせますよね・・だから、寒気を覚えつつも、あながち凝らないよとは思えない。
しかし、事件の突端~有力者の息子の死、警察人として操作命令に従っていくアーロン、ひりつく命令、解明の時間。
タッグを組まされる天才的ウィグル人、ウーパーの中国人、そしてアーロン自身野望の紐付けとして利用する恋人。

日本の近未来とは些か異なる展開になって行く。
もともと中国人特に高IQの人間の語り口に嫌悪抱くところ多々あるモノで半ばまではそういった気持ち強かったが・・島国日本では考えられない「地上に国境があるウィグル地区の悲劇的宿命、そして今日」が語られて行くと、一足飛びに端役結末を知りたく、頁が進んだ。

そこはいつもの岩井氏、読み易いし、読み手を置いてけぼりにしない。
壮絶な展開となり、ディストピアならではのラスト。
まさか!のハンカチの血でした。

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2025年12月15日

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