【感想・ネタバレ】物流とロジスティクスの基本 この1冊ですべてわかるのレビュー

あらすじ

倉庫から商品を顧客に届けるだけの「物流」から、在庫の調達から顧客への納品までの活動を一元的に管理する「ロジスティクス」へ。
ロジスティクスの導入により、欠品や機会損失を防ぎ、最適な在庫を実現するための1冊。物流面からアプローチして、バリューチェーンの作り方をやさしく説明します。
生産、仕入、在庫管理の基本も体系立てて理解することができ、物流企業やメーカー関係者は必読です。※本書は2008年12月現在の情報を基にしています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

単に教科書的な情報を並べただけの知識本ではなく、ポリシーをもって書かれていることに共感を持ちました(その内容によっては共感できない人もいるでしょうが)。

在庫管理、物流管理の領域においては、商品企画、生産、調達、販売の各バリューチェーン毎の担当部門の思惑によって様々な無駄が生じている、ということを前提に、全体最適を目指す部署としてロジスティクス部門の立ち上げを提言している。
そのロジスティクス部門の役割とその他部門と調整すべき内容、そしてその期待効果について端的にまとめられている。
そしてこれを企業間で実現するSCMの視点にまで昇華させている。

しかしその内容は理論(理想)レベルの要素があることは否めないので、実際にそれを実現できるかどうかについてはなかなか難しいと思います。ソリューションは理論のみで実践されるわけではなく、関係者の利害的思惑が様々に絡み合うからです。
ただ、ロジスティクスによって全体最適が実現できるというその論理は(ロジ業界に携わる人間にとっては)必須の知識であり、とても勉強になる本だと思います。

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2017年06月12日

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