【感想・ネタバレ】だれか、来るのレビュー

あらすじ

ノーベル文学賞受賞作家の代表作とエッセイ

今年ノーベル文学賞を受賞した、ノルウェーを代表する劇作家の代表作「だれか、来る」とエッセイ「魚の大きな目」を収録。邦訳の単行本は初となる。
シンプルな言葉を繰り返す詩のような台詞で人間の本質を問う「だれか、来る」は、だれもが自分と重ね合わせられる。90年代に発表されるや、世界に衝撃を齎した。リアリズムと不条理演劇の間を往来する作風は、フォッセが、同じくノルウェー出身の劇作家イプセンの再来、〈21世紀のベケット〉などと称されるゆえんでもある。
ベルリン在住の訳者は、著者と20年以上親交を重ねてきた最良の理解者。フォッセは西海岸の周縁に生きる市井の人々の姿を描くために、西海岸の書き言葉ニーノシュクで執筆する。翻訳はドイツ語版から行ない、訳者が著者に直接確認しながら完成させた。エッセイ「魚の大きな目」は、フィヨルドとともにある生活の風景やフォッセの文学観がよくわかる。
巻末の訳者による解説では、文学的出発点になった出来事、原風景、創作のテーマ、影響を受けた世界文学や、主要作品の紹介のみならず、著者との長年の親交のなかでのエピソードから貴重な素顔も伝わってくる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ヨン・フォッセの「だれか、来る」の表題作を読みました。

戯曲です。

彼と彼女は、とても辺鄙なところに新しく買った家の前に立ち、問答をします。

「だれもやってこない家 おれたちが 一緒にいられる家」
「きっと だれかやってくる」

そして、家の元の持ち主の男が現れて、彼女と話します。

彼は彼女の気持ちが男にあったのだと弱々しく責め立てるのです。

彼女は一瞬いなくなります。

そこで、彼は独白をする。

「おれたちは二人きり いつまでも」

そうして彼女は姿を現し、関係は修復されました。

彼女は、家の周りにだれもいないことに寂しさを訴えておりました。彼は、彼女の姿が見えなくなると、突然、希望を語りました。

人は、やるせない孤独を感じてしまうと、人を恋しがる。そして、愛を求めます。その心理を描いたのでしょうか? さて、彼女の前にでてきた男は、不快な人でしたが……。

そして、他にも語っていることはありそうです!!

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2024年01月07日

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