【感想・ネタバレ】ノワール・レヴナントのレビュー

あらすじ

他人の背中にその人の「幸福度」が見えてしまう。本の背を指でなぞっただけで中身を記憶してしまう。毎朝5つだけ、今日聞くことになるセリフを予言してしまう。念じることで触れたものを破壊してしまう。そんな奇妙な能力を持ってしまった4人の高校生が、何者かの導きで出会った時、すべての“偶然”が“必然”だったことに気づく。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

妊娠に過度な制限を設けるという企みを阻止する高校生4人のミステリーとファンタジーを織り交ぜた話

良かった点
・青春・ミステリー・ファンタジーと好みのジャンルで、プロローグは高揚感があったし、大須賀と弥生の恋模様は微笑ましく最高の導入だった
・与えられた能力の中で幸福値が見えるというトリッキーなものがあったのは、作られた話という感じを軽減している

イマイチな点
・文章が冗長で読む気を削ぐ。描写がくどい、やけに飾ろうとしてスマートじゃない
・黒澤の動機に無理がある。妻が亡くなった根本的な原因は持病で、妊娠と出産は引き金に過ぎないのに全人類の妊娠を制限するのは飛躍してる。
理解しがたい存在として描かれてはいても、それは論理的思考の欠如ではなく、歪んだ価値観によるものの方が好ましかった
「彼の何を知っているんだ」という幹部のセリフがあるだけに、部分的にでも理解・同情のできる動機を期待した
・ファンタジーではあるものの、能力を与えて語りかけたのが皐月なのに、その選定基準に皐月が本来知らない要素があるのは気になる
・カジノの勝負で最高の役が作られるが、レヴナントのカードを選んだ時点でディーラーの見せ札と同じ7のカードしか有り得ない
大勝負の場面なだけに少し興醒め


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2024年12月14日

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