【感想・ネタバレ】ラーメンと健康 「炭水化物=悪」ではないのレビュー

あらすじ

「控える・諦める」も「暴飲・暴食」も避ける。
多くの患者のフレイル予防に努めてきた医師による、
中高年のための無理をしない食事術。

日本人の平均摂取カロリーは1970年をピークに減少を続け、現代の食生活では、栄養不足の問題も見過ごせなくなっている。
塩分制限による低栄養・筋力低下、糖質制限と認知機能低下の関連、コレステロール値と死亡リスクをめぐるデータ……。
6000人以上の高齢者を診てきた老年精神科医が、こうした知見と臨床経験をもとに食と健康を丁寧に検証していく。
著者自身も愛食するラーメンを通して、食べ方と健康寿命を見直す一冊。

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Posted by ブクログ

ラーメンは完全栄養食・健康食であることは自明の理であり、全日本人が常食すべき食べ物であることは論を俟たないが、未だ頑迷に原始人の知性をもってラーメンを身体に悪い食べ物と思い込んでいる人が少なくないのが現実である。
そんな折、本書を見かけ、医学の言葉でこの事実を語るとどうなるか勉強すべく手に取った。

論点は幾つかある。
①ラーメンは一品料理としては豊富な食材と栄養素を使った栄養食である。また②に付随するが、懸念されがちな塩分、脂質も過多とは言えない食事である。
②日本人の「減塩」「減コレステロール」信仰は行きすぎており、かえって栄養不足を招いている。
③美味しいものを喜んで食べるのは精神医学の面から免疫力強化に有益である。
④ラーメン食べ歩きは趣味としても、未病の観点から有益である。

これらの論点は相互に連関する部分もあるため、それぞれに繰り返し触れながら理解が深まる構造となっている。
もちろん、それらの論拠として権威ある医学雑誌に掲載された論文や研究を援用しており、説得力がある。
また、主要な主張のほかにも、「糖質スパイクを抑える食べ方」など、食べ方によってマイナス効果を出してしまわないような目配せもされている。

全体的には、こう纏めると陳腐だが、「何でも過剰はいけない」ということになろう。
過剰に塩や脂質を避けても不健康だし、いくらラーメンが栄養に優れた食べ物でも、一日3食ラーメンを毎日食べたら塩分過多だろう。
ラーメン自体は栄養に優れ、探究するに相応しい奥深い食べ物でもある。一日一食程度、適切に付き合えば良いのである。

さて、強いて本書に注文をつけるなら、「ラーメンは悪」と主張する医療関係者もいる事実に触れ、彼らがどんな研究に基づいてそう盲信するに至ったかを解説し、論駁してくれていたらなお良かったかなと思う。

さあ、みんなも本書を読んで、幸せな人生を送りましょう。ラーメン。

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2026年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
はじめに
第1章  「ラーメン=不健康」の常識を疑う
第2章  「減塩・減脂」振興のワナ~最新エビデンスで見る塩分・脂質の事実
第3章  糖質制限ブームの落とし穴
第4章  美味しさの神経科学~なぜラーメンは私たちの脳と心を満たすのか
第5章  和田秀樹流「罪悪感ゼロ」ラーメン実践ガイド

<内容>
ラーメンは体に悪い、を全否定するような本。書いているのが医者だから大変…というか、ラーメン好きの中高年を救う本である。後ろ指指されずに、罪悪感を感じずに、ラーメンを食べることができる。そのエビデンスをたくさん載せてある。
逆に言うと、ラーメンだけでなく、日本人の健康志向の落とし穴を明記した本ともなっている。
明日のランチはラーメンかな?

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2026年08月27日

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