あらすじ
学校の七不思議にまつわる怪談やマンションの部屋で聞こえる不自然な音、真夜中に出るという噂の廃病院で見た白い人影、何度しまってもいつの間にか美術室に置かれている曰くつきの白い画布……。小野不由美が初めて手掛けた百物語。文芸評論家・千街晶之氏は「この世のあちこちに人知れず潜んでいる怪異が、不意にその姿を顕す。日常があり得ざる世界へと暗転する一瞬を確かに捉えてみせた傑作怪談」と単行本発売時、推薦文を寄せた。文庫解説を担当した稲川淳二氏は、「怪談とはどういうものかを知りたければ、この本を読めば分かります」と絶賛。「作品全体の質感を一言で表現するなら、”うっすらとした闇”です。」(解説文より)。山本周五郎賞受賞傑作ホラー『残穢』(新潮文庫)と内容がリンクしており、2作とも映像化されている。解説・稲川淳二
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Posted by ブクログ
オチがなかったり、説明がイマイチつかないところが私は好きです。よほど未練や恨みがある場合もあるけど、ちょっとした怪談は、何がきっかけで?どうして私が?そんな理由はなくて「たまたま遭ってしまう」ものなんだと勝手に思ってます。
となりにたまたまいたら?ドアの外にたまたまいたら?歩いている時にふと見てしまったら?どこにでもありふれていて、いつ遭うのか予測もつかないんだなーと思いました(私自身、ちょっと思い当たる節があったり、、、)
ものがなしい、切ない、ヒヤッとするのもすきですが、突っ込みたくなるような怪談が好きです。
「影の手」
主人公が怖い話が大嫌いなのに見えてしまった。水が欲しそうだったからコップに入れてわざわざ用意したのに、違ったらしく首を絞められてしまうのがかわいそう。母のアドバイスで酒を入れたら半分くらい飲んであったのが不思議。
「密閉」
主人公がとにかく元彼に腹を立てていて。彼の拾ってきたスーツケースが原因だとわかるや否や、ガムテープでぐるぐる巻きにしてドアの外に放り出すという物理攻撃。彼に送りつけてやったところがなんだかスッキリ。
稲川淳二さんが解説で、「わたしが三十年近く前に発売したテープ」がもとで怪奇現象が起きた、と言うのが笑えた。
Posted by ブクログ
残穢に続く短編ホラー小説。
残穢で触れられたホラー体験だけではなく、もしかしたらこれも……?と思わせられるような作品があってとても良かった。
百物語の形式をとっており、今作には99話が載っている。続く残穢で100話目ということなのだが、もし一晩で読んでしまったらどうなるのだろうかと恐ろしくなるような作品。
特に答え合わせがあるわけでもなく、不思議な目にあった、怪異に遭遇したという体験だけで終わる話が大半を占めており、「よくわからない」という部分も含めてリアリティのあるホラー小説だなと感じた。
残穢を読む予定の人はぜひ今作も、今作を読んだ人はぜひ残穢も読んで欲しいと思う。
Posted by ブクログ
残穢(映画)の劇中作。
残穢(新潮文庫)も読んだけど、そちらでは作中作って程ではなかったかな?
百景なのに全99話な意味深。
かまわぬのブックカバーゲット。
素敵デザイン。