【感想・ネタバレ】機械ぎらい 機械音痴のテクノロジー史のレビュー

あらすじ

モバイルオーダー、オンライン予約、セルフレジ、最新の家電やアプリ・・・・・・効率化のために導入されているはずの最新技術が、操作のしにくさによって人々の効率を悪くしている。なぜ新しい機械やシステムは使いづらいのか? それは、最新技術が「機械が苦手な人たち」=「機械音痴」の存在を念頭においていないからである。メディアの変化に並走してきたライター、ポッドキャスターが、機械音痴たちの歴史をたどり、真に「便利な」技術と社会のあり方を考える。

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Posted by ブクログ

かつて機械はハードが主役だった。車はどのメーカーであってもハンドルがあり足元にペダルがある。しかし知的財産を中心とするビジネスに移行した現代では主役はソフトである。各社が独自規格の部品や仕様で製品を作る。最近は車にも独自仕様が増えてきた。

機械に慣れるには操作を反復するのが一番だが独自仕様では各社で勝手が違って慣れにくい。また知的財産のため勝手に修理できない構造になっている。バイクやラジオは使用者自身で修理できるかもしれないがスマホはそうはいかない。カバーを外すのに専用工具が必要、メーカー以外が開けたら保証対象外。

慣れの問題について、スマホのアプリ操作に慣れてきたころ、アップデートという名目の複雑化・改悪が起きるのを常に腹立たしく感じているのだが、その点に言及がなかったのは意外。あるあるだと思ってたので。通信アプリがウォレット機能つけたりニュース見られるようになったり、そんなのこっちは望んでいない。最初はシンプルで使いやすいと思ったソフトが普及するにつれ複雑化していく奇怪さ。炊飯器やエアコンもそう。なんとかモードを選択するボタンが増える。収益や競合他社との差別化なんだろうけど、もっとユーザーに寄り添ってほしい。

効率化を目的としたDXが官僚的なブルシットジョブを生んでいる皮肉な現実はたしかにある。通信技術や移動手段の発達は仕事を増やし、複雑にした。リモートで手軽に会議できるようになって以降、会議が増えたふしもあるように思う。

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2026年03月22日

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