あらすじ
【1910年、ハレー彗星の降る夜。誰が子爵を殺したか?】
面白すぎて発売前に14ヵ国が版権取得!!
79歳の老令嬢と少年院帰りの召使いが挑む。
フーダニット×孤島×密室×貴族の館=どんでん返しの連続殺人!?
解説・若林踏
【誰が子爵を殺したか? 容疑者リスト】
No.1 エドウィン ケチな下院議員。
No.2 ミスター・ストークス 優秀な執事。
No.3 レティス 子爵の従姉(いとこ)。
No.4 ジョリオン 大酒飲みの海軍少将。
No.5 ミュラー教授 ドイツ人科学者。
《探偵チーム》
ミス・デシマ 79歳の毒舌老令嬢。
スティーブン 少年院帰りの召使い。
テンペランス 泣き虫メイド。
《ロンドン警視庁》
ジャーヴィス警部
【あらすじ】
1910年の英国。少年院帰りのスティーブンは謎の手紙に導かれ、孤島の館で従僕(じゅうぼく)として仕えることに。
その日は奇(く)しくもハレー彗星が地球に到達する日で「毒ガスが広まり、世界が終わる」と騒動が起きていた。主の子爵は館中の窓や扉を板で密閉させ、スティーブンに嫌われ者の老令嬢デシマの世話を任せる。
その夜、事件が起きる。子爵が書斎で殺されたのだ。犯人は誰(フーダニット)?
面白すぎて発売前に14ヵ国が版権取得した超期待作!
The Murder at World's End by Ross Montgomery
カバーイラスト/原田俊二
カバーデザイン/鈴木成一デザイン室
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
1910年5月18日イングランド東部標準時午後11時
その夜ハレー彗星が地球を通り抜けた
彗星の尾には青酸ガスが含まれ、人類は死亡してしまうという噂が流れる
イングランド本土から離れた潮汐島であるワールズ・エンドに建つ“タイズ館”
5月18日の朝、前科者のスティーブンは、紹介状を手にこのタイズ館で仕事を得るために訪れる
その夜
タイズ館は、彗星の青酸ガスから身を守るために窓という窓に板が打ち付けられ、各部屋の暖炉は塞がれ、ドアは蝋と詰め物で封印されていた
館の中には館の主人コンラッド卿と、血縁者、招待客と、数多の使用人
翌朝、コンラッド卿が書斎で死体で発見される。封印された密室でクロスボウで目を射抜かれて…
ハレー彗星の流れる夜
潮汐島として完全に海の孤島となったワールズ・エンドのタイズ館
密室で起こった不可能犯罪
犯人はだれ?
この背景設定がもうめちゃくちゃ良い
高潔な嫌われ者の老女ミス・デシマと、使用人となった前科者スティーブン
2人がこの難問に挑んでいく
1910年のハレー彗星接近時のドタバタは本当にあった話で、青酸ガスで人類滅亡以外にも、彗星が大気を削りとってしまい酸素がなくなるという噂もあったとか。ガスマスクが売り切れ、あるものは避難壕を堀り、日本でも当時の人はタライに水を張り、息を止める訓練をしていたという話も聞いたことがある。(そんな短い間に彗星が通り抜けて酸素が戻るとは思えないけどね)
76年という周期で太陽系を巡るハレー彗星
その後1986年に再接近した時は、あいにくハレー彗星と地球の位置関係が良くなくてほとんど観測されなかったことはなんとなく記憶にぼんやり残っている
見られなかったもんなぁ…
そして2024年に太陽系最遠端に到達したハレー彗星は、そこでまた向きを変え、今太陽に向かって戻ってきている
長い旅の果てに次に地球に近づくのは西暦2061年らしい
その時はかなり良い観測条件になるという
その時まで…
生きてはいられないだろうなぁ…
殺人事件は起きなくても
夜空いっぱいに流れるハレー彗星を
この目で見てみたいなと思った
Posted by ブクログ
こんな真っ直ぐな王道ミステリー久々に読んだ!
海外作品はあまり読まないけど、アガサ・クリスティ作品を読むのと同じ感覚で読み終えました。
登場人物たちが一癖も二癖もあって、貴族ミステリーってこういうのだよね〜というワクワク感が勝手にあった。
スティーブンとデジマの関係性も凄くいい。
すごくチグハグな2人なんだけど、なんか離れ難い2人というか、これぞ相棒って感じ。
個人的にストークスがすごく好きだった。
最後まで好きだった。
罪を犯してしまったけど、でも彼の中での真っ直ぐな信念はあって...犯人としてではなく、同僚としてスティーブンといて欲しかったなぁと思う。。。
タッグを組んだ、スティーブンとデジマがこの後にどんな事件を解決していったのか、とても気になります。
シリーズ化したりするのかな?第2弾がもし出たら読みたい!
Posted by ブクログ
作品自体は素直な作品で普通に怪しい人が犯人だった、という感じ。
外国の名前を読みなれないので名前を覚えられずページを戻ったりもしたが楽しく読めた。
ただ、帯が最悪。誰が容疑者で誰が探偵役でと言うのは作者と読者が考えることで帯製作者の押し付けはいらない。帯製作者がどんでん返しにしただけで作風としてはストレートだと思う。本当に最悪な帯だった。
Posted by ブクログ
達者なご老人がメインで出てくる小説にハズレなし。
犯人はちゃんと読んでいけば分かるけど、あれやこれやがやや強引。文章にリズムがあってテンポ良く読めた。スティーブンとデシマ双方魅力的で、捜査を通し立場を超えて絆が芽生えていく過程が事件の真相よりも楽しめた。続編も出たら読みたい。
Posted by ブクログ
文の細部まで手が込んでいる感じがするせいか、読んでいて少し疲れた(読み応えがある)。個人的には、続きがすごく気になってページをめくる手が止まらない!……みたいな感じではなかった。むしろ読み疲れて眠たくなった……(^^; ハラハラしなかったからだろうか……? つまらないってわけではないけれど、期待したほどの面白さは感じなかったかな……
Posted by ブクログ
とても読みやすく展開も王道という感じで良かった。
実際にあったハレー彗星接近の騒動に絡めた舞台設定も面白い。
探偵役のデシマが登場までにとんでもない変わり者という印象付けが行われていたが、思ったほどではなかった。読者視点だからかもしれないが、変人度でいえばデシマを異常者扱いしていた一族の方が高いような気がした。とはいえ老齢嬢の探偵役は個人的にこれまであまり見たことがなかったので新鮮で面白かった。
スティーブンが指示を受けて行動するたびに何かに出くわして追跡という展開が複数回出てきたのは少しワンパターン気味に感じた。
犯人も途中から想像はついたのであまり意外性は無かったが、結末は納得できた。続編ではデシマとスティーブンが探偵事務所を開いていくらしいのでそっちの方が面白そうかもしれないと思った。