あらすじ
筆者のもとに持ち込まれた、K警察署への告発の記録。
それは非常に奇妙なものであった。
警察官の尾野(仮名)が密かに収集していたのは、K警察署に保管されていた複数の供述調書。そこに記された供述人とのやり取りの内容は、取るに足らないものばかりで作成意図も不明である。
しかしときに、「同僚が一心不乱に壁をカッターで削っている」「黒ずんだ木像から不気味な呼吸音がする」という薄気味悪い調書もあり、さらに“こしえさん”という人物が頻繁に登場するのだ、と尾野は言う。
こしえさんとは一体誰なのか。何をしようとしているのか。
そしてK警察署が隠蔽する恐ろしい事実とは。
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Posted by ブクログ
多摩のある警察署に移動になった巡査部長に渡された引き継ぎ書類の不可解な供述調書。体験した手記を交え、自身が働く警察署で起きている恐ろしい事態について告発しようとする。調べを進める中でフリーライターの周りでも不可解な現象が起こり始める…。
モキュメンタリーホラー。ある警察官がフリーライターに資料を提供し、告発しようとした内容とは…。警察官が提供した供述調書などの内部資料と手記、ライターが取材した際の音声データの書き起こしや取材メモなどを通して、ある地域で起きている異常な出来事の発端を解き明かしていく。
最近多い感じのモキュメンタリーホラーで、調査していた人間も異常に巻き込まれていくという流れ。横書きとか縦書きが入り混じるのでちょっと読みづらい。供述調書など普段使わない言い回しで書かれている部分があったりするのでちょっと読むのに時間がかかるかも。ホラーなんだけど、終わり方も含めて物語として綺麗にまとまっている印象。ホラー好きな人だと物足りなかったりするのかな?