あらすじ
筆者のもとに持ち込まれた、K警察署への告発の記録。
それは非常に奇妙なものであった。
警察官の尾野(仮名)が密かに収集していたのは、K警察署に保管されていた複数の供述調書。そこに記された供述人とのやり取りの内容は、取るに足らないものばかりで作成意図も不明である。
しかしときに、「同僚が一心不乱に壁をカッターで削っている」「黒ずんだ木像から不気味な呼吸音がする」という薄気味悪い調書もあり、さらに“こしえさん”という人物が頻繁に登場するのだ、と尾野は言う。
こしえさんとは一体誰なのか。何をしようとしているのか。
そしてK警察署が隠蔽する恐ろしい事実とは。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最近流行りのモキュメンタリー形式の作品だが、その中でも特に“資料の積み重ね”によって真相に迫っていく構成が秀逸だった。証言、記録、報告書といった断片的な情報が少しずつ繋がっていくことで、調査に参加しているような感覚を味わえる。
また、警察という公的機関の視点で語られることで、現実と地続きのような生々しさが生まれているのも印象的だった。どこまでが事実でどこからが虚構なのか、その境界が曖昧になることで、読み終えたあとにも不気味な余韻が残る。
構成の巧さと没入感の高さが際立つ一冊で、モキュメンタリー作品の魅力を改めて感じさせてくれた。
Posted by ブクログ
供述調書やメモを通して警察、こしえさん、
それらの謎に迫っていくモキュメンタリーホラー。
ただ意味が分からない、といった置いてけぼりに
ならないような謎に対する答えに近いものが
割と丁寧に出されていた印象です。
しっかり不気味さを感じさせてくれました。
モキュメンタリーホラーでは、ここ最近では
かなり良作ではないかと思います。
Posted by ブクログ
こういう不気味系、怪異、呪い?みたいなやつは大好物なので読んでみた。
確かに不気味で前半はまったく意味分からなかったけど警察官、それを調べるライターさんが徐々におかしくなってきて、面白くなってきた。
結局呪い?は終わってはない感じで終わったから不気味感だけは残った。
Posted by ブクログ
今流行りのモキュメンタリー作品。色々読んだが本作はかなり面白かった!
奇妙な供述調書3件から物語は始まり、最後の追加資料でゾッとした。どうかこの本の素がアレではありませんように……。
Posted by ブクログ
期待していた通りのモキュメンタリーホラーという感じ。
いま風だなと思ったし、こちら側に侵食してくるような、きちんとホラーなところも好感がもてるなと感じた。
終盤の展開はちょっと露骨すぎるというか、映像化をしたら絵になりそうだなと思ったけど、いろいろな資料を組み合わせて表現されている世界観としてはやや行き過ぎている気がしないでもなかったかも。
警察官がテーマ的に何か効いているというよりかは、因習村みたいなものと、都市伝説みたいなものとの、融合したようなテーマ性という印象で、自分はそういうの好きなので良かったけれども、警察かあと思って読むとちょっと期待はずれになるかも。
でも、この手のものとしてはかなり面白い作品。