【感想・ネタバレ】「頭がいい」とは何かのレビュー

あらすじ

「頭がいい」とは、いったい何を指す言葉なのか。

成績がいいこと? 仕事ができること? 地頭がいいこと? 空気が読めること? 主体性があること?
私たちは学校から職場、さらには私生活に至るまで、無意識のうちに「頭がいい/悪い」という尺度で人を測り、また自分自身も測られてきました。
いまや、書店には「頭がいい人の○○術」のように、「頭がいい」をタイトルに冠する本が氾濫しています。

この曖昧で便利な言葉が広く使われるようになった背景には、〈能力主義〉の存在があります。
能力主義とは、「能力」を個人の資質や努力の結果とみなし、優れた者が多くを得ることを正当化する考え方です。しかし現実には、運や環境、偶然といった要素までもが「能力」に回収され、「評価に晒され続けること」が当たり前になった社会は、多くの人に生きづらさをもたらしています。

外資系コンサルティングファーム勤務を経て独立した著者は、「頭がいい」という言葉の曖昧さを手がかりに、能力主義が生む生きづらさの構造を解きほぐしていきます。

■「頭がいい」子に育てたい、という親の願いは正義なのか。
■「私、頭が悪いので」という前置きに込められた意味とは。
■「頭がいい」は、本当に〈良い〉ことなのか。

評価に振り回されずに生きるための、ポスト能力主義の思考を提示します。

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Posted by ブクログ

頭の良さとは何だろう?この切り口に、読む前から星5を付ける。
しかし今まで、頭の良さとは何だと考えたことがなかったのが悔しい!まさに、不安を煽られ無意識に商品を買わされていた気分だ。 
ただ、私個人が頭が良いなと思う人を思い浮かべてみると、良い意味で、単なる要領が良い人だった… 

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

うまく生きられないのは自分の頭が悪いから・・・と、自分責めをしてしまう人におすすめです。

私自身、頭が良くないことにコンプレックスを抱えていましたが、そもそも「頭がいい」とは一体なんなのかが分析されています。

この本のおかげで、頭がいいことが礼賛される社会の構造が分かりました。

書店には、『頭がいい人がしている〇〇』のような本がたくさん並んでいます。
興味をそそられることもありましたが、これからはそのような本は鼻で笑えそうです(笑)

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

勅使川原真衣『「頭がいい」とは何か』を読み、資本主義社会の中で当然のように受け入れてきた能力主義を改めて問い直さないといけない。能力や成果によって人を評価する考え方は、現代社会では当たり前の価値観のように見える。しかし著者は、その前提そのものを疑い、本質的な問いを投げかけている。

自分たちは資本主義社会の中で育ってきたため、知らず知らずのうちに能力主義的な価値観を身につけている。福祉の現場においても例外ではないと思う。ケアを目的とした仕事でありながら、そこで働く職員は資本主義社会で形成された価値観を持っているため、組織の中では能力主義に近い構造や評価が生まれやすいのではないか。

しかし福祉の現場で能力主義が強まれば、そこには優生思想につながりかねない危うさを持っている。人の価値を能力で測る考え方が強まれば、ケアの思想そのものが揺らいでしまう。

だからこそ、福祉の現場だけでなく、社会全体が能力主義から距離を取り、ケアを中心とした価値観へと移行していく必要があるのではないか。本書は自分たちが無自覚に受け入れてきた「頭のよさ」や「能力」という概念を問い直し、社会のあり方そのものを考え直す一冊だと思います。

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2026年03月10日

Posted by ブクログ

日頃から「賢くなりたい」と思っていたためタイトルに引かれて手に取った……のだが、本書は「頭のいい人になるため」の本ではなく、序盤で「人々は『頭の良さ』という曖昧な基準に踊らされている、自分の頭が悪くないこと(または良いこと)を確認したくてその類の本を手に取る」と看破されており、顔から火の出る思いであった。
しかしながら何故人は「頭の良さ」をこれほどまでに気にするようになったのか、分析を重ね、その本質を見抜いた上で脱「能力主義」を掲げている。
作者プロフィール、また序盤でも「教育社会学」というワードが飛び出し、軽度ながら自らも教育社会学を学んだことがあるので「『頭がいい』を分析するのは本当に教育社会学か……?」と疑問に思っていたが、本書終盤で見事に教育社会学の分野に着地していて鮮やかであった。
自分は頭がいいと思っている人、少なくともバカではないと思っている人、自分は頭が悪いと思っている人、つまり全ての人に読んでほしい1冊。

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

「頭がいい」とは何か?

日々生成AIをそれとなく使って「業務効率化」「タイパ」「コスパ」を重視してるフリをしながら仕事をしてる風の自分からすると、実に気になる問いとタイトルで、書店で直ぐに手に取って買ったその日に読み終えてしまった。

本書では「頭がいい」本ブームの変遷から入り、「頭がいい」の定義の曖昧さや、問題点を提起している。

読み終えて、まずこの本のタイトルを見て本書を買った時点で、自分自身は多少なりとも頭がいいと自認している反面、自分が馬鹿だと判断している人を排除している自分がいることに気付かされた。恐ろしく傲慢な話だ。

「頭がいい」という現代人の呪縛から解き放たれるための入門書としてとても良いの本なのでは?と思う。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

能力絶対主義に反して、社会の構造が悪いという主張は今風な考えで共感できた。ただ少し、全体的に綺麗事に感じた。

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2026年02月13日

Posted by ブクログ

「頭がよい」は、一般的に良い意味で使われているが、それによって分断が起きているという指摘はなるほどと思った。基本的には、別の著書で述べているところと通ずるが、いちいち納得しながら読めたことが楽しかった。ただ、「互いに足りないところを補っていこう」キャンペーンはよいが、それをどう実践すればよいかが見えてこなかった。

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2026年02月11日

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