あらすじ
リストラされた私は、妻と息子に言えず、クマの着ぐるみを着て風船を配るアルバイトをしている。ある日曜日、バイト先の住宅展示場で風船をもらいにやってきた子供の一人が息子だったと気づいた瞬間……(「そしてクマになる」)。心霊写真の合成が趣味の僕。あるとき撮影中に一人の写りたがりの幽霊が顕れる。彼女がこの世に残した未練とは?(「悠川さんは写りたい」他、切なく怖くて優しい、書き下ろし4篇を含む全9篇。作家生活30周年記念。
※電子化に伴い、一部省略されたページがございます。あらかじめご了承ください。
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Posted by ブクログ
『夏と花火と私の死体』以来の乙一さん。
少し長めの短編集から見開き1ページのとても短い短編集もあり、どれも乙一さんワールドだった。
幽霊的怖さが強めかと思いきや人間の怖さとも融合しており面白い。
特に、『家政婦』『悠川さんは写りたい』『犬が婚約者を追い返した話』が面白かった。
⭐︎『家政婦』→無職の主人公が家政婦として雇われた家はどうやらその街で亡くなった人が現れるというお屋敷。段々と仕事をこなして行くうちに幽霊の対処方法にも慣れていく主人公だが、この主人公が幽霊と隣り合わせの状況なのにお屋敷の住人やら近所の男性やらに恋心を抱いて楽しそうにしているところがなんとも変わっていて強靭なメンタルだなと思った。ちゃんとお屋敷に現れる幽霊がある事件と繋がっているのも面白かった。
⭐︎『悠川さんは写りたい』→心霊写真を合成して作るのが趣味な主人公が本物の幽霊悠川さんと出会い、頼まれごとをされる話。変な趣味趣味を持った主人公と思いきや、過去が壮絶だった。幽霊悠川さんは基本的に怖くない人物として登場するが、ラストのオチに見事その印象を覆された。
⭐︎『犬が婚約者を追い返した話』→タイトル通りの話で見開き1ページで完結する話だが、最後のオチに驚いた。いくら飼い主に従順な犬でもその飼い主が危険ならばちゃんと危険を伝えてくれた犬の賢さに感心した。でもよく考えると犬がどちらのことに関して吠えていたのかは犬にしかわからないなと思った。
Posted by ブクログ
【収録作品】
そしてクマになる
なごみ探偵おそ松さん・リターンズ
家政婦
フィルム
悠川さんは写りたい
犬が婚約者を追い返した話
怖くない話
新聞
再接続
作家生活30周年記念。にしては、寄せ集め感がある。