あらすじ
気難しくないし、有能な秘書を通じて連絡も取れるが、原稿をもらうのは難しい。作家・逢坂の担当になった桃井が打ち合わせに持参するのは、吟味した手土産とそれにまつわる不思議な事件だ。幻の羊羹の購入列から消えた詩人、ふきよせとスリ逮捕劇の意外な真相、小豆せんべいと古い絵画の謎。打ち合わせもそこそこに、逢坂先生は謎解きに夢中。一方、桃井は姿を見せない秘書が気になり……。ほっこり温かな美味しいミステリ。
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Posted by ブクログ
ちょっとした謎解き感覚で楽しめました。
文章も優しいですし、棘がなくて読みやすく、嫌な気持ちにならないで読めました。
新年早々いい読書ができました。
Posted by ブクログ
初めましての作家さん。
甘いものが出てくる謎解きの作品でした。
主人公は文芸編集者の桃井聡
主な登場人物は、作家の逢坂徹
逢坂の姪で逢坂の秘書をしている星由佳里
作品の打ち合わせで逢坂の自宅を訪問します。その時に必ず手土産を持っていきます。
どんな物なのか気になったので検索をしました。
羊羹とバターケーキはちょっと気になります。是非、食べてみたいです。
そして、その打ち合わせの時の雑談で日常の謎を話しだしたことで、謎解きが始まります。
作家と担当編集者。そこに秘書の姪っ子も一緒になって謎解きをします。
その空間は美味しいものと一緒なので、とても穏やかな感じがしますが、謎解きで意見を交わす会話は「そういう見方をするんだ〜」と思い、自分では考えられない謎の解が出てくるのは、面白かったです。
Posted by ブクログ
温かい気持ちにさせてくれる、桃井くんの手土産。
日常にあるちょっとした謎と、その謎解きに合う魅力的な洋菓子や和菓子。
この作品にしかない独特の空気感が心地よい。
Posted by ブクログ
作家・逢坂の新たな編集担当となった桃井。打ち合わせに持参するのは吟味した手土産、その過程で遭遇したちょっとした謎を添えて―。
実在するお菓子たちも相まって、心温まる日常ミステリ。
至福の謎解きティータイムを。
Posted by ブクログ
新人編集者の桃井君の吟味したご機嫌取りの手土産はどれも「知る人ぞ知る名店」や「入手困難な逸品」で一度は食べてみたくなるものばかり。
『桃井くんの手土産』というタイトルからグルメ小説を想像していたけど、お菓子の描写は少なめなのでそれを期待して読むと肩透かしを感じてしまうかも。
桃井くんが持ってくる手土産はお菓子だけでなく謎解きとのセットだ。
謎解きも胃もたれするような重いミステリーではなく低カロリーの日常の謎解きで正月太りが気になる人には丁度いい。
本書の魅力はお菓子の味よりも、それをつまみとした謎解きでのティータイム。
作家の逢坂先生が放った「物事は見た目から想像する通りとは限らない」という言葉通り、どの謎解きも社会派作品をテーマにする逢坂でも一筋縄でいかない物ばかりで、いつしか謎解きという気晴らしに全力投球。
そんな叔父さんを横目に『ビブリア古書堂の栞子さん』並みの超コミュ障と鋭い洞察力で姪で秘書の由佳里はサクサクと正解をさらっていく。
正解は推測の域を出ないが後味も悪くなく、お菓子も美味しいのでお菓子のお供にピッタリ。
もうひとつの見所は桃井君の吟味したお菓子の目的だ。
最初はご機嫌取りのツールからコミュニケーションのカンフル剤になり最後の方はある人への贈り物へ変わり恋の予感を感じてしまう。
この物語は高カロリーなお菓子とは対照的に「ほんのり甘く」、あたたかい飲み物のように
心温かく穏やかにしてくれる。
そんな余韻を残す本書は桃井君の一番の手土産なのかもしれない。
Posted by ブクログ
お持たせのお菓子と日常系なぞ解き。ちょっと緩い系。
教授のパン屋さんの話を思い出した。
なるほどねー! な謎解きだったけど、最後のは無理矢理感が否めない気がするんだが…。
実際にあるお菓子ぽいので、シリーズ化して地方のお菓子とかも出してほしい。