【感想・ネタバレ】武道のリアルのレビュー

あらすじ

映画監督の押井守と、小説家で空手家の今野敏が、武道について語り合う。『戦争のリアル』の続編。対談本。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

武術を稽古していた頃ならば、今よりももっと響く内容に感じられたことだろう。
読んでいる最中はそんなふうに思っていた。終盤、章の終わりごとに「はい、次いこ次」「こんなんでええかな」みたいな合いの手が入るまでは。

パンツを下ろしたら偽物だったという評が押井守にはあるようだが、これまでは個人的にはそれは、まあまあ笑って受け入れられるたぐいのものではあった。
前述した合いの手は読み手が勝手に感じてしまった印象でしかないが、不誠実さを感じさせたことは間違いなく、パンツを下ろしたら偽物だったという評を非常にネガティブに受け止めさせる一事となった。

不誠実という印象は、対談形式でかつ取止めもなく話が広がっている内容によって強調されている。三ヶ月程度で六冊くらい「押井守の著作」に触れてきたが、本書の内容の半分くらいはそれらでも語られたことである。純粋な文章作品であれば、使い回しということになる。
そういえば一時期エンターブレインはどうでもいい武術本を乱発していた。あるいは本書もその一環であるのかもしれない。

不誠実と感じられる印象は拭い難いものの、武道というものの成立や変遷を独自の切り口で語っていることは間違いない。
「武術」というわかりやすい定義のない「武道」とはなにかを考える一助にはなろうと思う。

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2022年04月30日

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