【感想・ネタバレ】オーロラが見られなくてものレビュー

あらすじ

それはわたしの人生に、ひさしぶりに点った、遠い目標だった。

壁も屋根も、街全体が真っ青でまるで夢の中に迷い込んでしまったような、モロッコのシャフシャウエン。二十七歳の岬はここに「自分を少し捨てに」やってきた。グラスにあふれんばかりの生のミントと熱くて甘い緑茶を注いだミントティーや、帽子のような鍋に入ったレモンとチキンのタジン。初めての景色と料理に出会った岬に、予想外の事態が起こり……。(「ジブラルタルで会えたら」)長年の介護が突然終わった佳奈は、アイスランドを訪れた。胸を突かれるように美しい氷河湖や、屋台で買って頬張る熱々の“全部のっけ”のホットドッグ。輝かしい未来なんて想像もできなかった佳奈だけれど、胸にある思いが湧きあがる……。(「オーロラが見られなくても」)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

旅に出るカフェ2作を読み終えてから、近藤史恵さんの作品がとにかく読みたくて似たような世界の食べ物が出てくるこちらを。

聞いたことはあるけど実際どんな場所か知らない様々な国へ、今すぐ行きたくなるくらい素敵な作品だった!どの短編も希望溢れる終わり方じゃないけど、それが個人的には余韻が続くようでよかった
ツェペリナイは元々知ってたからこそ、さらに食べてみたくなった!

自分も嫌いなものを無理に受け入れようとせず、他の嫌いなもので薄めたり、好きなもので和らげて生きていきたい。日本だけど、今日から少しひとり旅行なので初日の朝に読み終えたのもなんだか嬉しい。

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

身体は遠くへ行っていて、心はふわふわと戻っていったりする。

一人旅中の頭の中、

それぞれに物語があるよなーと。

本書では、アムステルダム、リトアニアやラトビア、ジブラルタル、アイスランド、ハルビン…

今ここ、に集中すること、が大事といわれるけれど、

今ここにいる自分の頭の中にはどんな言葉が、どんなイメージが流れていて、

心にはどんな感情が渦巻いているのか、

それはそれで今ここの事実だと思った。

どこか普段と違うところ、

遠くに行くととくに、

最近の自分は何にどんな悩みや不安に引っかかっているのか、

もっと明瞭に浮かび上がってくることがあるのかもしれない。

目の前にある美しい異国の景色や、

旅先一人で乗り越えなければいけない困難、

それらもしっかり経験していながらも、

ふと周囲の時間の流れから少し距離が確保された自分の時空を感じられる状況に置かれる一人旅の中で、

今ここの何かを経験しながらも同時に何かを思い出している、

見ているものは半分想起だったりする、

その旅先の感覚は読書中の感覚とも似ている気がしてくる。

本書を読みながらも、

私の頭と心はふわふわと、

昔行ったリトアニアでの記憶や、思い描いてきたアムステルダムのイメージや、

中国北部の極寒の地で雪道を歩きながら食べたアイスキャンディー、

過去の記憶に半分浸っている、半分以上かも。

それをするために本を読んでいるわけではないのだけれど、

自分の無意識を探索しているような、

それは自分だけではできないから、

やっぱどこか普段の環境設定とは異なる場所に行ってみたり、

本を通して誰かの思考や思い出を覗いてみたり、

そうするなかで忘れていた自分や気づいていない自分の一部が起こされるような発見を、

どこか求めているのかもしれない。

もちろんオーロラも見れたほうがうれしいけどね。

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2026年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スリにあったがオランダのデンハーグの自販機のコロッケで慰められた。「遠くの縁側」ラトビアのリーガに住んでいる妹の元へ行く前にリトアニアのビルニュスで撮影しまくる失恋した鈍い兄「パンケーキとイクラ」親友が結婚して自分探しの旅に出てモロッコのシャフシャウエンに行ったらスペインに行けて歩いてイギリスにも行けた「ジブラルタルで会えたら」家族の介護に追われてた佳奈はアイスランドに行った「オーロラが見られなくても」元同僚を頼ってハルビンに行った「マイナス十二度のアイスキャンデー」どれも旅情を感じ行って食べたくなった。

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2026年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小説としてめっちゃ面白かった!!ってわけではなかったけど、旅の醍醐味とか旅でしか得られないものが詰まってたように思う。
マイナス十二度のアイスキャンデーの
嫌いになったものをもう一度受け入れることはできなくても、嫌いなものを他の嫌いなもので埋めたり、好きなもので和らげたりしながら生きていくことはできるかもしれない。
っていう一文が好きでした。

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2026年08月20日

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