【感想・ネタバレ】秒速5センチメートル the novelのレビュー

あらすじ

2008年。東京で働く貴樹は、人と深く関わらず、閉じた日々を送っていた。30歳を前にして、貴樹は自分の一部が、遠い時間に取り残されたままだと気づきはじめる。そんな時にふと胸に浮かぶのは、色褪せない風景と、小学生の頃に出会い、心を通わせた明里との約束の日の予感だったーー。18年という時を、異なる速さで歩んだ二人が、ひとつの記憶の場所へと向かっていく。脚本家が自ら執筆した、劇場用実写映画の小説版!

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Posted by ブクログ

原作、外伝、漫画版のエッセンスを詰め込みつつ、オリジナリティをしっかり出しながら破綻なく『秒速5センチメートル』を作り上げている。
昔から原作が好きで、紙媒体だけでなく朗読劇も鑑賞しているくらい『秒速』に脳を焼かれた身だが、この令和版『秒速』は大変素晴らしい出来だと思う。

明里の心情だけでなく、原作ではあまり共感されないだろう貴樹の戸惑いや焦り、諦観の背景をも丁寧に描いている点がとても良い。

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

もう一生忘れない作品です。
今も色濃く残っているのは、喪失の感情だ。言えなかった言葉。伝えられなかった気持ち。叶わなかった約束。つまり、続かなかった時間の方だ。そう貴樹は言ったけれど、過去から届いた彼女の言葉に前を向けた彼にとってこれは喪失の話ではなく、希望の話なのだと再認識できた。明里も窪田さんも先生も水野さんも館長も、彼に気づきを与え、出会うべくして出会った大切な人たちだなと。

貴樹が18年を通して、未来への焦燥感、過去への後悔を拭い去って前へ進むことができるようになったことが何よりもよかったです。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

秒速5センチメートルを観たのは現在公開中の実写映画が初めてでした。その映画がとても良くて、登場人物のことを深く知りたいと思いノベライズ本を購入しました 読んで良かったです

私も今年30歳と言うタイミングでした
遠野くんがまさに自分自身そのもので、この作品が自分の中にじわじわと侵食してくるような感覚を覚えます

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

今推している人が映画で主役であるという
単純な動機で映画をみて、今回の映画記念に合わせて限定ブックカバーがもらえるというこれまた単純な動機でこの本を購入しました。

正直、小説は好きだけど、ライトノベルは何故か抵抗があって、最初はあまり読む気はありませんでした。

でも読み始めてよかった、と心から思いました。

映画ももちろん素敵だったけど、文字にされる風景もとても素敵でした。
そして、映画では語られていないエピソードや思いを知り、また映画を見返したいと思いました。
そうするともっと作品に出てくる人物たちを好きになれるのかなと思います。

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

自分の恋愛を思い出してキュンとしました。

桜の散る花びらを見る度に、この作品を思い出して、再びキュンとするのだろうなと。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

半分まで読んで、映画見て、あと半分読むというなんとも言えないことになったけど、逆によかったかも!
映画ではわからんかった明里の心情とかも分かって満足度。

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

映画を見て、小説も読んでみました。
小説では、映画ではなかった水野理紗の視点や、篠原明里の視点で語られている部分もあり、映画を見ていても新たに楽しむことができます。

映画は、大人になった遠野貴樹からの淡々とした冷たい印象が強かったですが、小説の方が心理描写が細かい分、それぞれの登場人物がちゃんと感情を持って生きていることをより感じた気がします。

遠野の現在は曇っているような日々で、過去の出来事だけが輝いているようでしたが、最後はまた光がさして温かい気持ちになりました。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

本を読んでから劇場で観てきました。
映画の中と同じ空気感をこの本でも感じました。
本の方がひとつひとつの言葉を噛みしめながら感じられるなと思いました。

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2025年10月21日

Posted by ブクログ

原作とは違った桜の樹の下での約束や、館長のエピソードがお話の深みを増してる気がしてお気に入り☆
天文手帳もらって「貴樹くんとの予定を書き込みたい」ってなる明里がいじらしくて愛おしすぎる(*´ω`*)

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

実写映画版は鑑賞済み。
このノベライズは貴樹目線の比重が高いので、どうしても明里が冷たい女に見えてしまうのが残念。
映画の方が好きでした。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

待ち合わせに四時間も遅れたら、自分はどれほどの罪悪感を持つのか。大雪の中で遠く離れた愛しい人を、自分は来ないかもしれないと疑う欠片も持たず待ち続けられるだろうかと思うと、貴樹と明里のまっすぐで純心な恋がとても美しいものだと思えた。
駅のホームが閉まるまで話をして、雪の中桜を見て、寄り添いながら朝を迎える描写がすごく綺麗だった。13歳の二人にとって奇跡のようだったというこの時間がとても印象的。相手が時間に遅れていたら、あとで渡せる手紙を書くように、ゆっくり来てくださいねと思える人でありたいと思った。
お互いに知識として、相手の断片を交換し合い、ふいにそれを思い出すことは、「花束みたいな恋をした」に近しいものを感じた。あんまり関係ないかもだけど。
映画どうなるんだろう。楽しみ。

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2025年10月06日

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映画になるらしく、読んでみた。思春期から大人への話。映画になるとどうなるんだろうね。映画も観てみようかな。

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2025年09月25日

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移動中、読む本がなくなり、駅で購入。
前はアニメだったし、時間が交錯するファンタジーかと思いきゃ、主人公たちの深層を描いた作品で、かなりよかった(笑)
2人とも過去の約束が果たされないことを祈りながら現在を生きている。2人がその約束を大切に生きている。それがいい。
人が出会う確率は0.0003%とか。確かに何のツールもない再会なんてそれ以上の確率かもね。って、あるけどそうなのかなと思う偶然ではなく奇跡に近い再会もあるのかも。
出会いはこの先が同じ道を歩まなくても、大切だなあと思った。

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

本棚にあった小説を読もうとセレクト。所謂鬱アニメに感じた作品だった。新海誠ということもあり、ファンタジーな世界が、奇抜な演出が待っていると思っていたら、そのような場面はなく、ただただ人間の深層的な情動の彷徨が垣間見れた一冊だった。

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

人との巡り合わせの物語でした。そして言葉にする事の大切さも気付かせてくれました。
過去にとらわれるのではなく過去の気持ちを大切にしながらこれからを生きていきたいです。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

つまらん。
男、クソ野郎じゃないか。
関わり合いになりたくないタイプ。

地の文が多過ぎて、長い長い要約を読んでいるみたい。もうちょっとバランス考えて書いて欲しい。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

映画を見る前に小説を読むのが楽しみな私。
松村北斗くん高畑充希ちゃん。なんと花恵役が森七菜ちゃんってピッタリ

淡く切ない初恋の物語。大切な人を想う気持ちは変わらないのに、時間と距離がそれを少しずつ遠ざけ、もどかしさや寂しさが胸に沁みました。

登場人物たちの気持ちはとても純粋で、うまく言葉にできないまま過ぎていく日々が、誰にでもある青春の一瞬のように感じ、読んでいると自分にも似たような思い出が懐かしくて、、、
あ〜好きな人に会うために偶然よそおってウロウロしてたなぁ〜会ったら会ったで何にも言えんし、、、

どれだけ時が経っても、心の奥に残る恋の記憶は消えない――そんな尊い感情を思い出させてくれる作品です。

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2025年10月06日

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