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2008年。東京で働く貴樹は、人と深く関わらず、閉じた日々を送っていた。30歳を前にして、貴樹は自分の一部が、遠い時間に取り残されたままだと気づきはじめる。そんな時にふと胸に浮かぶのは、色褪せない風景と、小学生の頃に出会い、心を通わせた明里との約束の日の予感だったーー。18年という時を、異なる速さで歩んだ二人が、ひとつの記憶の場所へと向かっていく。脚本家が自ら執筆した、劇場用実写映画の小説版!
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Posted by ブクログ
少し大人びていて学校に馴染めない男の子が同じような女の子と出会って、自然と心を開き、無意識のうちに恋に落ち、そして承認される“初恋”をいつまでも引きずり続ける。大人になった時にあの頃の2人の思い出を自分の軸にし続けるというちょっとリアルでちょっと切ない話。
彼は時が経つのと一緒に恋愛経験を積むが誰もあの女の子を超えることが出来ない。新しい恋人を守りきれず後悔の連続。仕事も何をすれば、何が向いているのかが分からずに必死に今できることをやる。でも彼が強く生きていられるのはきっとあの子との初恋があったからであるという所々に潜むリアリティが私の心を揺さぶった。
彼らが何度も経験する離ればなれは悔しく辛いと思うが、お互い『あの気持ちを知らなければよかった』とはきっと思っていないのがこの本を読み進める上で私の心の救いになった。
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