あらすじ
フィルギャを呼び戻すため、精神世界で彼女と対話するオテル。一方、外の世界では『魂角』のコーレリオがクーテーンたちから精霊を奪わんとして!? 『氷の国』の王の真意は? 炎と氷の英雄譚、完結!!
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Posted by ブクログ
「灯火のオテル」完結の4巻。
善も悪もなく、ありのままを語り継いでゆく物語となりました。
定められた道を歩むのではなく、道を選択する術を残すための物語。過去を背負い、現在を生き、未来へ進むために。その指標の一つとなるための物語。
苦しみも喜びも悲しみも楽しさも、オテルたちが経験したことの全てを語り継ぎ、新しい世代への道標とする。戦争が終わって世界へと還っていった精霊たちは、姿は見えないけどもあらゆるところに存在していて、オテルたちがいなくなった後もなくなってしまうことはない。
物語を残すのは、いつかいなくなってしまうオテルたちが、再び精霊たちと出会うための約束だと思うと、連綿と続くであろう世界と歴史の行き先に光はあるのだと思います。
その導きとなる明かりを残すための宮廷吟遊詩人という役割。
「灯火のオテル」とはそういうことか。
闇夜の中でも、行き先を照らしてくれる灯。