川口勇貴の作品一覧
「川口勇貴」の「灯火のオテル」「レッドフード」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「川口勇貴」の「灯火のオテル」「レッドフード」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「灯火のオテル」完結の4巻。
善も悪もなく、ありのままを語り継いでゆく物語となりました。
定められた道を歩むのではなく、道を選択する術を残すための物語。過去を背負い、現在を生き、未来へ進むために。その指標の一つとなるための物語。
苦しみも喜びも悲しみも楽しさも、オテルたちが経験したことの全てを語り継ぎ、新しい世代への道標とする。戦争が終わって世界へと還っていった精霊たちは、姿は見えないけどもあらゆるところに存在していて、オテルたちがいなくなった後もなくなってしまうことはない。
物語を残すのは、いつかいなくなってしまうオテルたちが、再び精霊たちと出会うための約束だと思うと、連綿と続くであろう世界と歴史の行き先に光はあるのだと思います。
その導きとなる明かりを残すための宮廷吟遊詩人という役割。
「灯火のオテル」とはそういうことか。
闇夜の中でも、行き先を照らしてくれる灯。
Posted by ブクログ
ドアドアとの戦いの中、ゆきすぎた自己犠牲によって暴走してしまうオテルとフィルギャ。誰かを護りたい、という心胆自体は尊ぶこのであるのは違いない。だからといって暴走してしまっては本末転倒。
悲しみをなくすために、誰かを何かを護る、の中には自分自身のことも含まれている。それを忘れてしまうというヒーローの献身性は、正直見ていられない。
自分という個の核となるものが、他者との関係性に寄りかかることで形作られている側面があるからでしょうか。社会に属している以上、他者との関わりというものからは逃れられずにあるので、難しいことではあるか。匙加減というか、なんというか。
他者への依存でも拒絶でもなく、双方のバランス。
力を得たという責任もあるのだな。
人と精霊のハーフ&ハーフである半神は、本来バランスの取れた状態ではないのかなぁと思います。
暴走の先の対話を経て、オテルとフィルギャがどう成長するのか。