川口勇貴のレビュー一覧
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『レッドフード』の川口勇貴の新作「灯火のオテル」。
北欧をモデルにした世界で、剣と精霊で戦争をする勇者たちの漫画です。
冬が延々と続く極寒の世界。森の国の少年オテルが、戦場で火の精霊と出会ったところが物語の始まり。北欧やケルト神話がアイデアのきっかけであると思うので、物語はサーガという意味合いになりますね。
主人公のオテルは物語の英雄に憧れてはいるものの、命よりも名誉を重んじて死に急ぐタイプの勇者ではなく、生き抜くことの大切さと、その覚悟の上で戦いに挑む勇敢さを持ち合わせているような印象。
ただ、生き抜くことの対象が自分を含む味方や親しいもの全体に波及していて、優先順位で言うと、自分が最も -
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レッドフード完結の3巻。
打ち切りになってしまいました。残念。
世界に干渉してくる上位存在をぶっ潰せという大きな枠組みでは「アンデッドアンラック」が同時期に存在していたのが、要因の一つだったのかもしれない。あちらも好きな作品です。
「みえるひと」を思い出しました。あれも大枠では「BLEACH」と競合してしまったと個人的に思っています。もちろん、週刊少年ジャンプというさらに大きな枠組みで見れば、もっともっとたくさんの作品と競合になるので、そればかり言っても仕方ないし、失礼な話なんですけども。好きな作品だったので、ちょっとね。みっともないこと言ってます。
「レッドフード」でぶっ潰そうとしてい -
Posted by ブクログ
最終降車試験に挑むベローたち。
その試験内容はケイドロ。歴戦の猛者を相手に、ドロ側のベローたちが2時間後捕まっていなければ合格、といったもの。
試験の目的は、狩人になるためには何が必要とされているのか、とを見極めるため。参加者の成長を促しつつ試験は進む。
ベロー視点の物語の裏で、暗躍するリュカオンと村長。
「大いなる意思」みたいなものが、この世界に干渉していて、そこからどうやって抜け出すのか、という雰囲気か。
「大いなる意思」だぁ⁉︎そんな漠然としたもんよりも、人間一人ひとりの意思の方が強ぇんだよ!と啖呵切るのがメガテン好きな自分です。
そうやって、顔や聖杯ぶったぎってきました。一方で、人 -
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人狼という人喰いの怪物の襲撃にさらされているカソカ村。村に住む少年ベローは、人狼退治を依頼した狩人グリムと協力して人狼撃退に成功するも、巨大な人狼リュカオンと魔女シンデレラによって故郷を失います。
自分のような存在を増やさないために、ベローは人狼と戦う狩人になることを決意し、グリムと共に旅立ちます。
レッドフード1巻は、始まりの終わり。
作者が構築したファンタジー世界が好き。牽引ヤドカリとか、何気なく巨人が歩いているとか。設定が好みなので、レッドフードの世界に入りやすくていい。
狩人になるため本部へ向かうベロー。そこに待ち受けるのは、修行という名の選抜。
ちょっとHUNTER×2のような展