あらすじ
婚約者だった王太子ルミナスに悪女として断罪された公爵令嬢のオリヴィアは、気が付くと事件前に時が戻っていた。一度目の人生で、自身の存在が最愛の彼をも破滅に導いたと知った彼女は、周囲の幸せのため自ら姿を消すことに。
数年後、新たな地で充実した日々を送っていたオリヴィアは、ルミナスと再会する。自分が身を引いたことで幸せになったはずの彼から告げられたのは、「ずっと探していた」という意外な言葉で――。
そして明かされた事件の真相と彼の本当の想いとは? 不器用な二人のやり直しロマンス。
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元サヤ
作者さん買いです。
前世で命を落としたヒロインが巻き戻った今世では後悔し、婚約者であるヒーローに別れを告げ国を出て自立します。ヒーローはヒーローで後悔しヒロインを取り戻そうともがきます。
お互いに想い合っていたのに大人の悪意などで別れてしまった2人。そして離れている間にお互いが成長し再会します。今の恋人に純潔を捧げ結婚まで考えているヒロインと後悔しヒロインに執着し取り戻そうとするヒーロー。
個人的には酷いことをされ命を落としたのに元サヤなことに疑問を感じますが、新しい恋人に純潔を捧げていたり、その恋人とも事情があって別れたりなどストーリー的には山あり他にありで楽しめました。簡単に言うと恋人と別れたのも王子に運が向いて王子の粘り勝ちかと。
拗らせまくり
前世の事もあり拗れてしまった2人がなんとかヨリを戻すお話です。
途中、ヒロインに新しい彼ができた時はこのまま結婚するの?!でしたが、ちゃんとヒーローのターンがくるんですね。
その彼ができなかった事を王子であるヒーローがやれちゃうんだもの、ヒロインは受けとめますよね。
Posted by ブクログ
文字通り「死ぬ」ほど後悔した王太子が死に戻ってオリヴィアとやり直すという単純かつ王道ストーリーだったら安心して読めたのかもしれないが、そうは問屋が卸してくれない物語。
死に戻りに気が付いたのは、その当のオリヴィアが行方を眩ませてからというタイミング。
オリヴィアにも前回の記憶があるから、色々先手を打たれて逃げられるし、何なら他の男に身も心も持っていかれるし(初出がムーンライトノベルズなので情事ネタが割と簡単にお出しされる)王太子視点で見ると可哀想すぎる。
ただその前に王太子が色々やらかしているので、特に序盤の彼にはあまり同情の余地はない。
まるで死に戻り前のオリヴィアの気持ちを理解しろと叱責されるかのように。
でも、その後は改心して本当に努力しているので、オリヴィアが他の男といい仲になっている様を見せつけられて消沈している彼は痛々しくて同情せざるを得なかった。
彼は童貞貫き通していたし、そもそも彼は嵌められていた側でもあったので。
オリヴィアはオリヴィアで、想いを寄せる相手となかなか結ばれない宿命。
初恋の王太子とは婚約解消、亡命先で出会った相手も結局やむにやまれぬ事情で別れざるを得なかった。
身も心も捧げた相手だったのに。
それでも初恋相手のことは何だかんだで忘れられなかった模様だが。
そんな二人が紆余曲折を経て、本当に紆余曲折を経て、元鞘で決着。
お互いが身分を捨てて、それでも幸せになる話はこの手の死に戻り系の話では珍しかったかもしれない。
ただ本当に幸せになれるかは、未知数な気がする。
互いに互いの存在がトラウマでもあるので。
(元)王太子は、オリヴィアの初めての相手が自分ではなかったこと今後も引きずりそうだし。
オリヴィアは……何だかんだで大丈夫な気はする。
こういう時タフなのは女性なのが世の真理なのかもしれない。
Posted by ブクログ
☆3.5
理由は序盤の王太子がクソ野郎過ぎて苛々したから。中盤のヒロイン、恋人と別れるの、物分かり良すぎだろとは思ったが、まあ、でも、最終的に元サヤだからいい……のか……?
1巻表記が最初からあるってことは続くんだろうけど、個人的には女王陛下が気になるので、その辺りを掘り下げていただきたい。
匿名
うーん
読後の感想として、登場人物の気持ちが謎。主人公の彼氏は当て馬かと思えば、主人公と別れて割とあっさり気持ちを切り替えているようだし。主人公も彼氏と別れて傷心中に王子様とやっちゃうし。八つ当たりかと思えば、王子様への気持ちが強くなったって、あれだけ拒否しておいてどういうことよ??
拗らせすぎた二人の両片思いが、他の人を巻き込んだ形なのかな?ラストは落ち着くべきとこに落ち着いたので、ハッピーエンドでした。