あらすじ
21年前、長野県で起きた集団生き埋め死事件。生き残りの証言によれば、彼らは自ら掘った穴に順番に生き埋めとなっており、それを指示した謎の女がいたらしい。フリーライターの指谷が取材に乗り出すが、話を聞いていくうちに、謎の女は伝説にある、比丘尼の怨霊ではないかという疑惑も持ち上がる。関係者が不審な死を遂げる中、指谷は大学時代の後輩・北斗総一郎と事件の解明に挑む。これは比丘尼の祟りか、冷酷な殺人か?
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Posted by ブクログ
北斗総一郎がかわいい ゆびさんと北斗のすっとこどっこい怪異ハントシリーズが読みたいなァ(火喰い鳥も読みました)(あれ、、?)
最後がよかった。読み返したらこの時のこれは草彅ちゃうやんけ!!てところがありそうで良いですね。
Posted by ブクログ
続きが気になり、最後は一気に読んでしまいました。読んでだあと数日間は暗闇が怖くなります。いや、ほんとに日常に支障をきたしています。が、面白い。北斗総一郎が、ここから「火喰鳥」に繋がるのが不思議だなぁ。学生時代のお話とか読んでみたいですね。
Posted by ブクログ
絶対怪異じゃんって読んでてまさかのミステリーだった、!ちょーーおもしろかった!
ペマ師出てきた時「あんたも出るのかよ」って笑っちゃった
しかし、北斗総一郎とかいう男強すぎないか………
Posted by ブクログ
『火喰鳥を、喰う』で得たいの知れなさとふてぶてしい傲慢さを披露していた北斗総一郎の前日譚。
『火喰鳥』では好印象が持てない人物だったが、このキャンプ場で起きた集団生き埋め死事件の真相にぐいぐい迫り、鮮やかに解き明かす彼はなんと頼もしいことか。同一人物の中に棲む光と影の部分が二つの作品で読めて興味深い。
伝説の比丘尼の怨霊も絡み、ホラーとして決着するのかミステリーとして解決するのか最後の最後までハラハラする。
複雑な世界観に驚かされた『火喰鳥』と比べるとストーリーは明快で読みやすく、自分はこっちが好みかな。
Posted by ブクログ
粗筋だけで購入したら『火喰鳥を、喰う』の前日譚だと後から知る。
ただ未読でも特に問題なかった。
探偵役であり『火喰鳥を、喰う』にも登場の北斗総一郎の出番は作中後半だし、基本的にライターの主人公の視点で進むので、これ単独で読んでも十分に楽しめた。
過去の事件を調べるうちに関係者も、そして調べ出した側にも死者が出てくる始末。
ホラー文庫ということもあって、これは本当に祟りか霊的何かと疑心暗鬼になったところで登場の北斗は、ある意味雰囲気ブレイカーというか、逆転の一手になったと思う。
一度無理と思わせてからの罠張り、どんでん返しは爽快すら覚えた。
真相が分かってみれば単純で、作中にちゃんと伏線も用意されていたにもかかわらず、前述通り雰囲気に飲まれて、その推理に至れなかったことは悔しくもあった。
客観的に見られる第三者って、こういう場合必要なんだなと強く感じた。
ただラストはホラー文庫らしい描写で終わっているので、ぞくっともするという。
油断ならない。