【感想・ネタバレ】中にいる、おまえの中にいる。のレビュー

あらすじ

ブックススタジオのバイヤーが選んだ〈一気読み大賞〉第1位の前作『間宵の母』の続編。前作で孫娘の思考を含め身体を乗っ取った間宵己代子が、今度は寄生先を、自分に復讐しようとしていた十八歳の青年・栢原蒼空に乗り換え「生きることこそわが宿業」と、なおも生き続けようとする。著者最恐のホラー・ミステリー。書き下ろし作品。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終えてから「間宵の母」とやらの続編と知る。
タイトルや表紙だけで選んでいる弊害が出てしまった結果だ。
しかし間宵巳代子と栢山蒼空とのやりとりの中でおおまかな過去がわかるのでこちらから読んでも特段不便は無いかも。
孫娘への角膜移植をきっかけにその人物の乗っ取りに成功した昭和18年生まれの巳代子。
火災によって孫娘が亡くなる時に18歳の少年、蒼空の身体に入りこむ。
本来なら早くて半年でその人物の完全な乗っ取りに成功しており、身体は器でしかなかった。
しかし蒼空の身体は一筋縄では行かない。
頭の中から聞こえてくる巳代子との共同生活の中出会った、毒親に虐げられている少女リアナ。
虐待の末施設育ちの蒼空は昔の自分とリアナを重ねる。
口が悪い頭の切れる巳代子と、毎日に希望を持てない蒼空が最終的に決めた未来とは。

歌野さんらしくラストで覆してくる感じ。
テンポの良い二人の掛け合いと、他人の身体に寄生できる法則を探るあれこれが興味深くすらすら読めた。
スーパーのビニールが開けない指先。
何もない所で躓く足。
熱い食べ物でむせる喉。
日に日に老いを実感する我が身体もこんなふうに寄生出来た上に思考まで乗っ取りできたらと、寝室からの階段の最後あと一段あると思い込み空中散歩して死を覚悟した自分がいた。

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2026年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

想定外のオチだった。設定は非常に面白く、これは前作があるのかな、と思ったらやはりそうらしい。
もっと続きが読みたくなった。でもミヨコが出てこないと面白くないので復活させて欲しい。アオの頭脳では大したことはできないし。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

期待値が高すぎた?
面白かったんですけど、期待していた方向とは違ってたの。
以下、ネタバレ。

前作で憑依してきた巳代子を葬ろうと、蒼空がボールペンで耳をさすという迂遠な方法での自殺を試みるところで終わっていました。今作はこっからです。

あんな方法でうまく死ねるわけもなく、蒼空と巳代子は仲良く共存してます。
この両者の掛け合いがユーモラスで最高。でも、蒼空は、いづれ完全に巳代子に乗っ取られるであろう自分を守るため、いろいろとあがくのですよ。
今作で、巳代子の邪悪度がかなりマイルドになっているようで、「宿業」とかいいながら、蒼空との共存生活、かなりエンジョイしてるみたい。蒼空の悲壮さとは裏腹に。んで、最後は人助けにいたる。憑依を手段として。

巳代子、成仏しちゃったのかなぁ。
続編が出たら、きっと読んでしまうと思う。

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2025年09月01日

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