【感想・ネタバレ】蹴れ、彦五郎のレビュー

あらすじ

今川義元の子・氏真
北条家の四男・氏規
信玄の長子・義信
――知られざる傑物に光をあてる
今村翔吾、初の短編小説集

父義元を討たれ、今川彦五郎氏真は家督を継ぐ。しかし、隣国に圧迫され没落の一途を辿ってしまう。
そんな暗愚と評される氏真を、妻の由稀だけは信じていた。苦難の中、氏真と由稀は近江で童たちの師となり、未来に明るい光を見る。だが、童らに悲劇が――。
蹴鞠と和歌を愛す氏真が、天下人信長に示した心意地とは(「蹴れ、彦五郎」)。
誰もが持つ、輝く才を描いた八編。

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