あらすじ
公爵令嬢ローゼリアは、学園の卒業パーティーで親友であるアンジェラをバルコニーから突き落としたとして断罪され、その場から逃げ出したところを馬車に轢かれてしまう。そして死の間際、アンジェラに騙され、貶められていた事実を知る。そうしてローゼリアは絶望と後悔のうちに人生を終えた――はずだった。
次に目覚めると、ローゼリアは二年生になったばかりの頃に回帰していた。
婚約者候補リアムの協力の元、前回の反省を生かしながら、ローゼリアはアンジェラへの復讐を始めるが――!? 嫌われ令嬢の復讐譚、開幕!
感情タグBEST3
楽しい復讐
復讐といっても殺伐ドロドロではなく、正統にやり返してやったぜ!みたいなのが多く、主人公側が陥れる感じではないので爽やか。悪役側もわりと同レベルなのでかわいいキャットファイト見てる気分で…。
主人公への嫉妬心も逆恨みみたいなもんだし、本来の悪人は別にいて、その理由もしょうもない(本人にとっては一大事なんだろうけど)とこがある意味リアルっぽいなと思った。
あとちゃんとがんばるところはがんばる主人公はよかった。前回の悪いところは努力して改善するってとこ。
前回、どうして悪意を向けられまくったかも理由があったので無理なく。楽しかった。
ぐぬぬって
いわゆる時を戻すお話で、嵌められた令嬢が復讐するワケなのですが、ちょっと可愛いです。ちょっとしたことをやり返し、相手をぐぬぬと言わせる事を目標とするって可愛いです。自身にも悪かったところがあったことに気づいて、しっかり勉強していることも好感です。嵌めた令嬢ですが、きっと将来は自分らしい幸せを掴んでのではないかと思います。
冒頭は自分の行動を反省し、嵌めた人に反撃を始める場面から、続きが気になりました。ところどころ主人公の合いの手が入り、読み進めやすいですが、主人公が嵌められた背景も、嵌めた人の背景も深刻なものでした。展開はありがちな印象ですが、冒頭の事件にまで至った原因の検証は丁寧にされているように感じました。また、タイトルから嵌めた人への復讐が話の主軸ではありますが、冒頭の嵌めた人の話から、互いに決定的な決裂に至らない結論にまとまって良かった気がします。