【感想・ネタバレ】龍と謙信のレビュー

あらすじ

上杉謙信と、その妻・於龍
「奇妙(クィア)」なふたりは
憎悪も、愛情も、超えてゆく!

大藪春彦賞受賞後第一作
謙信の妻を描く、初の歴史小説

「抗え、戦え、歩みを止めるな。
かつても今も在り続ける魂の叫びに寄り添う物語」
澤田瞳子、推薦


父から越後守護代を奪った長尾景虎(後の上杉謙信)への復讐のため、母から“女”を捨てさせられた於龍。彼女は景虎を激しく憎むが、当人はどこ吹く風で、於龍のことを「面白(おもしょ)い奴」と気に入ってしまう。長尾の重臣たちが二人の婚姻を越後支配のために利用する一方で、甲斐の武田晴信(後の信玄)は隣国侵攻の調略を始めようとしていた――。史料を丹念に読み解き最新研究を踏まえ、生涯独身と言われてきた上杉謙信と、その妻の半生を鮮やかに描く。

謙信の妻・於龍は、どんな女性だったのか?

そしてなぜ、歴史の陰に消えたのか?


装幀 二見亜矢子
装画 とびはち

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Posted by ブクログ

ネタバレ

たった一通の書状に書かれた「しんさう」の一言からここまで作り上げるのはすごい。謙信の行動範囲の広さも、彼の意を受けた影武者のような人物がいたなら納得できると思ってしまう。
関東あちこちに上杉の血筋がいるゆえの女たちの悲憤と、謙信と龍それぞれの自分の性への違和感の利害が一致したから実子はいなかった。
でもだったら養子がたくさんいたのはなぜかとなってしまうが。

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2025年07月13日

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