あらすじ
「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで貸し出されている物件がある――。幽霊を信じない探偵・獏田夢久(ばくたゆめひさ)は、屋敷で相次ぐ不審死の調査を頼まれる。さまざまな理由でその家に滞在した者たちは、一様に背筋の凍る怪異に見舞われた上、恐ろしい死に直面する。屋敷における怪異の歴史を綴ったルポ。その中に謎を解く手がかりがあるのだろうか。調査に乗り出す獏田を待ち受ける、意外な真相とは――? 「最恐の幽霊屋敷」はなぜ生まれたのか、そして、何が屋敷を「最恐」にしたのか。恐ろしい真実がいま明かされる。
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Posted by ブクログ
入居者が何人も不審な死を遂げる、最恐の幽霊屋敷。外見や室内はいたって普通の一戸建てで、幽霊が出ることを売りにして、短期OKの賃貸に出されている。管理している不動産屋から、過去の事件を調査してほしいと、探偵が依頼されるところから話が始まる。
各章ごとに語り手が変わり、幽霊屋敷になるに至った背景が、徐々に解き明かされていく。様々な心霊現象、人が死ぬ描写。怖過ぎる。文章が淡々としているので余計にコワイ。
発端となった拝み屋の女性、キイさんは、壺に悪霊を閉じ込めて心霊現象を解決するのだけど、この話の黒幕にその壺で殴られて殺され、壺の中に閉じ込められ蠱毒と化していた悪霊が出てきてしまう。いや〜〜人死にが多すぎる!バンバン死ぬ。霊能者もテレビ局のスタッフも、みんな死ぬ。後半で、頼りになりそうな人出てきたな、と思ったら、あっさり死ぬ。たいていは、おかしくなった人に殺されたり、不可解な自殺をしてしまったりと、死因そのものは現実的なのだけど、2人、おっそろしい殺され方をしている。こんな死に方嫌だー。
ところどころ、ん?と思う箇所がないわけではなく、え?この後どうなった?って感じで終わり方も唐突だったけど、とにかく怖い!これぞホラー!ということで星4つ。続編がありそうな、なさそうな??ラスト。あったらぜひ読みたい。
Posted by ブクログ
読み終えて、これは最恐だわという納得の感想しか出てこない隙のない恐怖の連続。
壺に封印されていた悪霊たちが解き放たれて大暴れした結果、塁々と死者の数が積み重なっていくのを為す術なしのまま見守るしかない。挙げ句、犠牲になった霊能力者たちも屋敷に取り込まれちゃうなんてもう絶望のどん底。
殺人事件の謎解きに、悪霊の後ろに見え隠れする人間の悪意も後半は加わって密度濃いホラーに大満足。
棘木親子の秘密にはびっくり!
封魔の壺で淡々と徐霊していくキイさんカッコよかったので、彼女の霊も誰かに憑依して最後出てきてほしかった。
Posted by ブクログ
貞子や伽倻子もビックリの幽霊、怪奇現象の多さ。
途中ミステリ寄りになってきて面白いぞって思ってたら…
この終わり方個人的に納得出来なかったし、探偵いる意味あった?