【感想・ネタバレ】骨灰のレビュー

あらすじ

大手デベロッパーのIR部に勤務する松永光弘は、自社の高層ビル建設現場の地下へ調査に向かっていた。目的は、その現場についての『火が出た』『いるだけで病気になる』『人骨が出た』というツイートの真偽を確かめること。異常なまでの乾燥と、嫌な臭気を感じながら調査を進めると、図面に記されていない、巨大な穴のある謎の祭祀場にたどり着く――。地下に眠る怪異が、日常を侵食し始める。恐怖の底に誘う衝撃のホラー巨編!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ドンドン主人公の思考が沼にハマっていき、それに伴ってホラー感が増していくホラーだった。
怪異系のホラーで幽霊とかそういうのが出てこないからこその怖さがあった。

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2025年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

松永光弘は、自社の高層ビル建設現場に関する不審なツイートの真偽を確認する為に、地下へ向かった。異常な乾燥と嫌な臭気の中調査を進めると、図面には無い巨大な穴のある祭祀場に辿り着く。そこで一人の男性を発見してからというもの、怪異が日常を侵食し始める。

終始からっからで、臭い(笑)
いや、これは褒め言葉である。今まで触れたことのない独特の温度。言ってしまえば、臭い小説は結構ある。でも、こんなに乾燥を感じた小説は今までなかったかも。今が冬であることを差し引いても、読み進めるほどに喉が渇いていく。水を浴びるほど飲みたくなった。それだけ作品の雰囲気が確立されているということだろう。私が本作に高評価をつけた所以の大部分がここにある。

障りは、光弘の亡父の姿で現れた。
最初は太字で、障りが進むと「」に変化する。それが、障りが実体を持ったようで薄気味悪かった。挿絵なしで障りの顕在化を表現する方法としてフォントの変化を用いるのは非常に効果的で驚かされた。作家先生は、すごいこと考えるなあ。

こんなに大事件なのに世の中的には意外と何も起きてない。
光弘は、障りのせいとはいえ14人の路上生活者を手に掛けたことになる。しかし、玉井工務店の根回しもあり、裁かれるどころか謝罪を受けている。思ったよりもなんとかなってしまっていて、少しだけ釈然としない部分でもあった。もっと絶望的な最後を予想していたので、光弘の一人芝居だったような展開に、少し拍子抜けだった。

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

古の思想と現代社会の融合が引き起こす、ホラー作品。
渋谷の地下には何かがある…。奇妙な作業現場に関するSNS投稿から始まり、
デベロッパーに勤める主人公・その家族・周辺の人々を巻き込んでいく、、、。

冷汗が止まらなかった、
夏にぴったりの作品。怖いけどページをめくる手が止まらなかったのは事実。

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2025年08月10日

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ネタバレ

序盤から不穏。
ホラー小説でたまにあるグチャグチャっとした気持ちの悪い描写はないけど、心が辛くなる感じ。

どんどん狂っていく光弘を見てられなくて中々続きを読めなかった。
なんでよ…どうしてそんなこと…とブツブツ言ってしまう。
もうこれ以上どうもならんやろ…と見てるこっちが諦めかけたらやっと…やっと!光弘の目が覚めて!

終盤は映画を見てるようだった。
光弘の父と一緒に「頑張れ光弘!」と言ってた。

「面白かった」とは違う。
「なんだか凄かった」という本だった。

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2025年12月25日

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ネタバレ

建設現場の地下で謎の祭祀場と鎖に繋がれた人間を見つけるという第1章から一気に緊張が爆上がりする感覚は新鮮。
姿なきピンポン連打、悪夢、家の異変、おかしくなっていく主人公…流れがスピーディーで常に怖い。
後半は誰を何を信じていいかわからず自分の頭もおかしくなりそうだった。
池に捨てられた墓石の行方は劇的。
「祟りというのは、因縁によって広がる。善悪じゃない。自然の災害と同じ」という玉井の言葉が祟りの説得力のあるリアルな怖さだったな。誰も悪くない災害の不条理さは、いつ誰の身に起こっても不思議ではないのだから。

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2025年12月06日

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ネタバレ

工事が終わらない渋谷の地下を巡るホラー。
絶対ないとは言いきれない感じがさらに怖い。

光弘の周囲で起こる怪異、怪異に巻き込まれ変化していく感じ、周囲が蝕まれることへの恐怖…どれも絶妙でとてもおもしろかった!

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2025年09月24日

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ネタバレ

建物にまつわるホラー小説。面白かった

主人公は建築関係者
施工中のビルの地下に謎のスペースを発見
その中には人が鎖で繋がられており助けてしまう
ただそれは触れてはならない"贄"であった

土地の呪いに触れどんどんおかしくなる主人公に、リアリティがあって恐ろしかった
明らかにおかしいことをどんどん受け入れていく姿や贄の由来など、自分たちの生活でも起こりえそうな設定や状況に引き込まれた

最後の展開だけ、強引にハッピーエンドに持っていったように感じてしまい、個人的には不満だったので星4にしましたが、他人に勧められる本です

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2025年09月11日

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ネタバレ

初読。じわじわ捲られていく真実(かも知れない)、狂気と現実を行き来する主人公、謎のままの地下、カタルシスかと思いきや、現実の虚いの中に都会はある。地鎮祭の意味も考えさせられる。神が祟るのに理屈はないとは、最近読んだ本もそうだった。

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2025年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

怖いというよりどんどん取り返しのつかない状況に落ちていくのをただ見てるしかない焦燥感が強い。松永の父の過去の因縁が何なのかをもう少し明かして欲しかった。

悪神に使役され、特に理由も考えずに指令に従う主人公の姿は、細分化された仕事をその社会的影響を考えず盲目的にこなす現代人を象徴しているように思える
また松永は操られていたとはいえ14人の人間を殺し、原と荒木が生贄となることも黙っていたのに幸せな生活を続けている。ホームレスの犠牲をある種仕方のないこととして処理しているのだ。
誰かの犠牲の上にピカピカの建物が建つという構造や再開発により居場所を奪われるホームレスなど社会批判的な面も多い。実際作中で触れられているオリンピックでも、会場の建設のために立ち退きを迫られた人々がいる。都市という空間や自分が立っている場所は今の状態で突然現れたわけではない。どんな場所にも積み重ねられた時間があり、生活がある。特に東京という常に開発が行われ、人間の熱気がたちこめているような土地ではその総量は自然多くなる。渋谷などの町は確かに活気にあふれているが、その行き過ぎたエネルギーのなかには今作のように得体の知れない物が混ざり込んでいるかもしれない。

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2025年08月18日

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