【感想・ネタバレ】美食学者 朝倉の崇高なる推論のレビュー

あらすじ

編集三年目の四葉は、突然の異動に憂鬱だ。異動先はTABEYO編集部。料理がからきしな四葉は活躍できる気が全くしない。
けれどお遣いなら、と原稿回収で「癖の強い監修者」在籍の研究室へ向かうと、血まみれの白衣を纏った異質な人物がいて――その人こそ癖つよ准教授・朝倉だった。
四葉は動揺しながらも出されたマドレーヌ20個を簡単に完食。すると朝倉はその底なし胃袋に眼をつけ、自分の担当になるよう迫ってきた。
料理科学で作った料理を平らげてくれれば仕事も捗り利害一致だというけれど……?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

料理のレシピに関する謎解きだけではなく、台所で起こりうる「事故」に関すること、食材の掛け合わせによる不思議現象の解明もあって、料理科学の先生による謎解きは「料理」「科学」両方からのアプローチによるもので面白かった。
コメディなノリのキャラ同士の会話も楽しい。
特に四葉と花音の会話が本当にコントのようで……四葉のキレッキレのツッコミ最高でした。

最後の話は、料理も関わるし、先生の過去話が露呈する話でもありながら、メインは先生と四葉の関係性の話であり、喧嘩別れしてしまった二人がもどかしくあり、社会不適応者な先生が不器用ながら関係を修復しようと料理をするさまは微笑ましくもあった。
ライバル(?)なキャラが有能すぎるなと思っていたら腹黒な面もあったのでハラハラしたし。
まあ最初に「生涯の腐れ縁」と明かされてはいるので、ここの二人の関係性が崩れることはないのだけれども。
この先、更なる発展があるのかは、先生次第な気がする……まだ自身の気持ちを勘違いして曲がった解釈してたので。
そんなところがもどかしくも愛らしい先生ではある。
ただ自分としては関わり合いたくないなあ……こんな厄介な人は。

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2025年06月21日

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