あらすじ
令和中野学校に入学し、諜工員候補生となった燈田華南。先輩の桜澤美羽らとともに、犬吠埼近くの不審な古民家の監視任務に就く。そこでは東南アジア系の怪しい外国人コンビが、大量の新聞紙を外に運び出しては搬入する、謎の奇行を反復していた。古民家内に侵入した華南たちは予想外の事態に直面する。だがそれは余りにも苛酷な任務、優莉ファミリーとの激突の序章だった――。緊張が走る、Z世代の青春バイオレンス第2弾。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
結構面白かった。展開が早くてどんどん次が気になった。美羽が死んだのは衝撃的だった。主人公と一緒にこれからも進んでくと思ったから。ただ、高校事変読んでないと分からないこともでてきて、困る。
Posted by ブクログ
謀工員の候補生となった華南。それは過酷な任務だった。そして、ついに優莉ファミリーと激突する事になり…
まだ結衣が高校生の頃だったのが新鮮でした。時系列が高校生の頃とリンクしていて、思い出しながら読み進めました。
スカウトされ、令和中野学校に身を置いた華南達の本当の意味での過酷な任務と、美羽だけの任務の違いに愕然としました。この出来事によって、高校事変23に繋がると思うとゾッとしました。全ての根源はここから始まったんですね…
今後どう優莉ファミリーと絡んでくるか楽しみです。
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。公安が運営する工作員養成学校の生徒たちの奮闘記。と言いつつ同作者の高校事変と同じ世界戦なので奮闘記なんて生易しいものではない。サブタイトル通り、同校3年生時点の優莉結衣が登場。その周りを主人公の華南とその仲間で迎え撃つ。要は高校事変を彩る登場人物の外伝的な内容だけど、シリーズ化出来る程に完成度が高い。読み終わったばかりでもう続きが読みたい。ていうか公安の卵だからってハムエッグって 笑
Posted by ブクログ
主人公華南を支える先輩の美羽、彼女の早期退場が悲しい。それも身内の裏切りによるものだった。そのような状況において、優莉結衣の暗殺計画。結局、結衣の懐の深さと強さ、そして結衣の凶悪説に疑問を抱くことになるのだが。ホンジュラスで結衣に戦場で生き延びるこつを叩き込んだ磨嶋と弥藤も登場。彼らの機転で一命を得た華南達。それにしても結衣の圧倒的強さが際立つ。いよいよ、優莉匤太vs優莉兄弟vsJKの紗奈vs令和中野学校の華南達の四つ巴の戦いの発展するのか。混沌としてきた物語に決着はつくのか。
Posted by ブクログ
松岡圭祐著『令和中野学校Ⅱ 対優莉戦』は、知略と矜持が交錯する静かな戦場を描いた一冊である。前作が「陽」の物語だったとするならば、本作はまさしく「陰」の気配をまといながら、人物たちの内奥に潜む信念と葛藤を浮かび上がらせている。
表題に掲げられた“対優莉戦”という言葉が示すように、読者は派手な衝突や決戦を予感する。だが物語は、その期待を巧みに裏切り、真に問われるのは「敵を倒すこと」ではなく、「己をどう貫くか」という精神の攻防であることを示していく。その構図が緊張感と重層性をもたらし、ページをめくるたびに静かに胸を締めつける。
群像劇としての完成度も高く、それぞれの候補生たちが異なる正義と恐怖を抱えながら、国家という巨大な枠組みの中で自らの居場所を探す姿は、若者たちの“理想と現実のはざま”を鋭く描き出している。松岡氏特有の構成力と取材の深さが、単なるスパイアクションにとどまらない「人間のドラマ」へと昇華させている点は見事だ。
終盤にかけては、静寂の中に潜む覚悟と決断が重く響く。華やかさではなく、沈思の果てにある希望。その陰影が本作の魅力であり、シリーズを通して語られる「令和という時代の青年たちの生きざま」を象徴している。
読後には、勝敗や善悪を超えた、より深い問いが残る――「信じるべきものとは何か」「正義は誰のものか」。
『令和中野学校Ⅱ 対優莉戦』は、静かに燃える情熱と理性が織りなす、現代的な叙事詩である。