あらすじ
穂刈は、クラスで起こるいじめに目を逸らすような、事なかれ主義の中学教師だった。
しかし小6の娘がいじめで飛び降り自殺をはかり、被害者の親になってしまう。
加害児童への復讐を誓う妻。穂刈を責める息子。家庭は崩壊寸前だった。
そんな中、犯人と疑われていた少女の名前が何者かにインターネットに書き込まれてしまう。
追い込まれた穂刈は、教育者としての矜持と、父親としての責任のあいだで揺れ動く……。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
事なかれ主義で、クラス内のイジメにも目を逸らす中学教師の穂刈。
ところが、穂刈の娘がイジメを苦に飛び降り自殺を図り、被害者の親となってしまう。隠蔽に走る学校。
加害児童への復讐を誓う妻。穂刈を責める息子。
手詰まりの末、彼はマスコミの誘いに乗り加害児童の名前を告げてしまう。
情報は拡散され、炎上沙汰に。
事態が動くかと思われた矢先、加害児童が死体で発見され。
二転三転する展開に息を呑む社会派ミステリ。
********************************************************
リアルすぎておもしろかった。
もちろんイジメはよくない。おもしろくなんかない。
イジメを生徒から相談されていた教師、その娘がイジメで自殺。
いざ当事者になると、加害者は誰なのか、どうしてこうなったのか、情報収集して、なんとしても加害者に復讐したくなる。
しかし、新たな展開がありその加害者が亡くなる。
立場が逆転して、被害者のはずがマスコミに追いかけられる。
読んでてもその場にいるかのような気持ちになる。
切羽詰まった感や、何が本当ででたらめなのかもわからず、いろんな情報が拡散されて、加害者も被害者もどんどん追い詰められていく。
ところで、SNSが普及し、情報の拡散のスピードがとてつもなく早い。
映像にモザイクがかかってても範囲外のところで特定されて、近所の人であればそれがどこであるか、なんとなくわかる。
いろんな情報網から一瞬であらゆることが特定されていく。
そして、真実ばかりではないことも噂として広まる。
恐ろしすぎ。
でも、ここで冷静なのは警察。
着実に犯人へと近づいていく。
この教師も犯人を捜す行動を起こすねんけど、
調べていくと、なぜか家族が怪しくなる展開。
イジメ問題だけでなく、今まで平和に大きな問題もなく過ごしてきた家族の本当の内なる心を知ってしまう。
読み応えがあった。
あと、事件に関係のない人が犯人捜しに躍起になるのは、憂晴らしで、大抵は実生活で貧乏だったり、虐げられたりして根性のひん曲がった人間が書き込んでいる、
みたいなことが書かれてて、本当なのかこの物語の中の繋がりでなのか不明やけど、なんか納得した。
Posted by ブクログ
面白かった。
やっぱり中山七里、読みやすい。
中学教師の穂刈、妻の里美、息子の駿、娘の由佳
由佳がいじめにあって自殺未遂した。いじめていたのはクラスの彩。もともとは夏菜をいじめていたけど、かばった由佳がいじめられるようになった。
由佳は被害者として、彩は加害者としてマスコミに取り上げられる。
そんな中、彩が遺体で発見される。今度は長男の駿が警察に連れて行かれる。穂刈家は加害者、彩は被害者となる。
結局、犯人は彩の兄だったけど。家族を信じて行動する穂刈の思いと、それを裏切るような家族の事実が面白かった。
Posted by ブクログ
これは割と犯人分かりやすかった。
中山七里さんの作品、先が読めないものが多いけど、今回は珍しく分かりやすかった。
いじめが原因で自殺未遂した小学生が意識を取り戻すと今度はいじめた側が殺害される。
犯人は自殺未遂した子の兄かと思いきや、殺害された子の兄だった。
小学校教員の父が自殺未遂した我が子のために動くか…でも教員だからこそ学校の対応もわからなくもない…みたいな。
Posted by ブクログ
途中から犯人とその犯行動機など予想がついたが、全体的にテンポ良く読むことができた。
穂刈が自分の子どもの担任だと嫌だなぁと、つくづく思う笑
Posted by ブクログ
教員を目指していた立場からすると、学校現場がこうであると信じたくない。
穂刈の父親として、教育者としての板挟みはこれから先私にも、形は違えど訪れるだろうと思った。
犯人の動機としてはちょっと…