【感想・ネタバレ】布武の果てのレビュー

あらすじ

永禄11年、織田信長が足利義昭を奉じて上洛する。貿易による富で自治を貫く堺の納屋衆、中でも今井宗久、千宗易、津田宗及は天下の趨勢を見定めようとしていた。納屋衆内では、新興勢力である信長に賭けることに反対の声もあがったが、次第にその実力を認めていく。一方、今井、千、津田は信長から茶堂衆に任じられ、茶の席で武将たちの情勢を探り、鉄炮や硝石の手配を一手に握るようになっていた。天正8年、石山本願寺を降伏させることに成功した信長の天下は、目前に迫っていた。しかし、徳川家康の腹心で一向宗徒の本多弥八郎が怪しい動きを見せはじめ・・・・・・。茶室を舞台に繰り広げられる、圧巻の戦国交渉小説!

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Posted by ブクログ

戦国時代の堺の商人が主人公。鉄砲を中心とした兵站から世の流れを分析しているのが新鮮。経済の重要性への理解と京都の統治方法の違いにより、信長を次の天下人と見定め、取り入っていく様も面白い。彼らの他の戦国大名たちの評価も痛烈。最後に信長の野望を家康と語り合うシーンにも恐ろしいものがある。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

2025.03.16
なぜ本能寺の変は起こったのかという問いに上田流の回答を出した一冊。
本書の視点からは豊臣秀吉の登場機会が少なくなるなあと感じた。
「権」に魅入られると人はやはり傲岸になるものなのだろうとも思う。

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2025年03月16日

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