あらすじ
アフリカ・ケニア北西に位置するエンザロ村では「ジコ」がどこの家でも見られます。そればかりではありません。「パティパティ」は、子どもたちにとても人気があります。「ジコ」とはかまど、「パティパティ」とはぞうりのこと。ふたつとも日本人の生活の知恵が生み出した伝統的なものです。日本から遠くはなれたアフリカの村に、なぜこんなものが見られるのでしょう? そこには、ひとりの日本人女性が深く関わっていました。
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エンザロ村というところの、伝統的なかまどのことなのかと思ったら、日本人が作り方を教えたものだとは。岸田袈裟さんすごいなあ。たしかに、電気やガスを使うものを作っても、後が困るのか…その土地で作れて長く運用できるものでなくては。メンテも自分たちでしなければいけないし。そこの暮らしに合ったもので、暮らしてゆかなければね…絵もとてもいいなあ。
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JICAでケニアに渡り、日本式のかまどをアレンジした「エンザロ・ジコ」のほか、天然の浄水装置や御出身地の岩手県遠野の藁草履づくりを伝承した岸田袈裟女史の偉業を学ぶ絵本。娘と触れる夏の一冊。
かまどができてからの五年間に生まれた赤ちゃんのうち五歳までに死亡したのは135人のうち1人。それまでは7人に1人は死んでいた(熱殺菌の簡易化)という変化は確実に現地社会を変えている。
世界は広い。課題は山積みだ。
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こんなすてきな日本人女性がいるなんて、なんて嬉しいことでしょう。
こういう人に私もなりたいです。
地に足のついた支援、地元の人が自分たちの手で動けることの大切さ、
小さなことが大きな結果を生む。
竈にしろ草履にしろ日本の知恵が生かされていることに感銘を受けました。
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子ども向けの絵本だけど、最高に面白い。日本人がケニアの村に安全で便利なカマドを伝える話だけど、アフリカの人たちの暮らしやどの様にその生活が変わったかもよくわかった。
素晴らしい仕事だと思った。ぜひぜひ沢山の人に知って貰いたいお話しです。何処かで見つけたら一読をオススメします。
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アフリカ、ケニアの話。
アフリカ子どもの本プロジェクトの発足のきっかけとなった絵本。
日本のかまどの技術で、水を蒸留させて、感染症などの防止に役立ったことや、わら草履を伝えたりしたこと(これも感染症の予防に一役かったらしい)
よく、子どもたちにもわかりやすい内容でよかった。
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日本人女性、岸田袈裟さんがケニアに「かまど」を普及させたお話。
当地は、それまで地面に石を組み火をおこして煮炊きしていた。
このため飲料水を煮沸すれば衛生的だとわかっていても、物理的に不可能だったらしい。
かまどは、熱効率が良く平行して煮炊きができることから、飲料水の煮沸が容易になり、乳幼児の死亡率が激減。
もちろん、労働時間の短縮と燃料の節約。燃料の節約は、森林保護という側面ももつ。
かまどの火を地面より高い位置に設置したことで、調理時の足腰への負担軽減と子供の火傷防止にもなっているらしい。
かまどは、ケニア各地、近隣諸国へ広がりを見せている。
岸田さんは、「本当に必要なものを」「自分たちの手で」「お金をかけず」に作る、をモットーに活動されていた。この言葉は、発展途上国への支援の在り方についてだけではない気がする。そして、本書でグッときたのは、かまどに住民自身の工夫で、その上に薪やトウモロコシを干したり、保温棚を作ったり、カスタマイズされていること。これこそが岸田さんが望んでいたことではないのだろうか。
岸田さんは、2010年2月23日、お亡くなりになられた。合掌。
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娘の6歳の誕生日にプレゼントで頂いた本。小学校中学年以上を対象にした本であるが、絵がとても細やかでわかりやすく描かれてあり、アフリカ、西部ケニアでの人々、住居、生活の様子に夢中で絵を見ている。日々の生活をどうやって改善していくか、自分達で何を工夫していくか、食と水をめぐる衛生、安全、健康について考え始めるヒントに満ちた良書。頂いてとても嬉しかった本なので、ぜひ誰かに贈ってみたくなるお薦め本です。
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単純に便利なものやお金を持ち込むのではなくて、その土地にあわせて、その土地の文化の上で発展していけるように、技術を伝えていこうというコンセプトが素晴らしい。文化の上書きではなく、その地に見合ったやり方での伝播。かまどや浄水の技術は、より現地でつかいやすいようにアレンジされながら、人々の生活を豊かにしていくでしょう。
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娘の選書。
ちょっと文字数多めで長いけど、面白かったな。日本の人が、日本の知恵が、海外での暮らしをこんなに豊かにしてくれていたなんて。
最新の機器じゃなくて、現地にあるもので、現地の人が作れて使えるもの。
なんでもかんでも新しいものが良いって訳じゃない。
日本にいると忘れてしまう大切な事に気づかされた。