あらすじ
ここは、夜だけひっそり看板を出す、あなたのための隠れ家診療所「満月クリニック」。閑静な住宅街にあるアンティークショップの奥で待っているのは、穏やかな笑顔の医師・赤崎だ。目指したのは、何でも気軽に相談できる、友だちのような町医者。今夜も彼のもとには、いつも気になりながら後回しにしていた様々な症状を抱えた患者たちが、引き寄せられるようにやってきて――。日常×医療が織りなす、ハートフル・ストーリー!
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Posted by ブクログ
身近な人より、職業として話を聞いてくれる人にこそ話しやすい事ってある。
しかもそれが医師だったら。医師に気軽に健康相談できるなんて、しかもその医師が高圧的じゃないなんて、最高だと思う。自分の街にも満月クリニックがあったらいいのに。
"こういう医者、いるわ〜""病院でこうやってモヤモヤしたこと、あるわ〜"という、あるあるも書かれている。優しい雰囲気の話の中にちょっとピリリと。
ストレートネックなど、疾患の話題も出るが難しくなくて読みやすかった。
Posted by ブクログ
随分色々ぶっちゃけてくれるお医者さまだなあと感じた。
そもそも営業形態からして普通ではないのだが。
アンティークショップとクリニックの取り合わせなのだから。
普段疑問に思っていたこと(健診と人間ドックの違いなど)や、病院にかかるほどではないけど心配なことなどにも応えてくれる、患者側に立ってくれるお医者さまだったと思う。
彼自身が一度挫折した身だからだろうか。
彼に悩み事を打ち明けた人たちが、みなすっきり解決という訳ではないが、少なくとも一歩前進する、前向きになれる話でほっこりできた。
その悩み事も他人事ではないこともあり、共感できる人も結構いるのではなかろうか。
その分、彼に悩み相談するまでの展開がしんどいのだが……その分の癒しはありますので。
またオーナーさんとお医者さんの関係性が気になった。
正確には彼のお父上との関係か。
最後の最後で一応示されたが、詳細がもっと知りたかった。
どういうことなのだろう……