あらすじ
私が隣にいる限り、誰にも君を傷つけさせない。
貴族の血を引く令嬢であるにもかかわらず、家の事情で国境の砦を守る隊に所属していたルイーズ。男だけの隊の中、弟の名を騙り男装をして衛生兵の役目を務めていた。だがある日、大隊長のドノヴァンが竜との戦いでルイーズを庇って負傷し、『竜毒症』になってしまう。獣のように暴れ、最後には命を落とすと言われるこの病を鎮めるには『異性を与える』しかない。敬愛する彼のため己の身を差し出したルイーズは、抱き潰された翌朝、正気に戻り事情を知った彼から「責任をとる」と言われて求婚される。けれどこれは彼にとって望まぬ結婚。断ろうとするルイーズだが、結局押し切られ、思いがけず好待遇すぎる新婚生活が始まって……!?
【目次】
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
第八章
【著者】
金里遠玖
2023年『君を愛さずにはいられない~失われた記憶と再びの恋~』(ルーニカノベルス)で作家デビュー。近著に『敵の推しは、敵ですか?』(FG Venus)がある。
感情タグBEST3
可愛らしかったです
家族のために自己犠牲で性別を偽り騎士団で働くヒロインと王の甥であり外見と身分で女性に辟易していたヒーロー。そんな二人の両片思いの夫婦としての物語でした。
結婚までの過程やそれからのすれ違いでどんどん拗れていく二人。それでもお互いに思い合っており素敵でした。またヒーローが素晴らしく包容力がありヒロインも少しずつ変わり始め最後には家族にも言い返すほどに成長します。読んでいてすれ違いやヒロインの成長なども楽しめました。
底辺とか低空飛行
家族に自信とか尊厳とか奪われて、とっても低空飛行な自信の割には働きもので男性に混じって前線で働くルイーズ。
そのせいでなかなか思いを向けてくれるヒーローを信じることができずを引っ張って、引っ張って追いかけて自信をつけさせヒーローが頑張っていた感じ。
縁はきれなかったルイーズと家族。。。。いいんだろうか?
自己犠牲がすぎるヒロインでした。
最初はヒーローも責任を取るだけなのかと思いましたが、やっぱりそうだったのねと。
家族の呪縛から解放されて良かったけど、何も断罪されなくて消化不良です。