【感想・ネタバレ】仕事をしながら母になる 「ひとりじゃないよ」心がラクになる思考のヒントのレビュー

あらすじ

「頑張ってる姿、見えてるよ!素晴らしいよ!」「どうか焦らないで。大丈夫、一人じゃないよ」
本書は、アメリカで研究者として働き、母親としても奮闘する二人が、日本人女性に向けてエールを贈る一冊です。

エンドレスな育児、キャリアへの葛藤、どう乗り越えた?
★第1章 日本の女性にエールを 内田舞×塩田佳代子対談
マイノリティの痛みは理解されにくい
時短の子持ち女性はずるい?
思いやりの副作用、家族と仕事のバウンダリー(境界線)とは
マウントの正体と、とても簡単な対処法

★第2章 内田舞「馬からおりない」
私の選択、私の人生、それを阻むもの
妊娠しようと決意した二つのきっかけ
母親業に比べたら自分の仕事はパラダイス
エンドレスな育児、下がるプロダクティビティ
日本社会に蔓延る固定観念
「自分の名字を変えるつもりはない」への反応
子どもを育てながらキャリアを築けている理由
人間的な時間に寝て、起きたい
家事育児の負担が傾くと、どんなに相手を思っていても不満が募る
夜泣きとスリープトレーニング
誰かが悪いのではなく社会がおかしい
マムシェイミング(母親に恥を抱かせる攻撃)

★第3章 塩田佳代子「大丈夫だよ、私もそうだったよ」
悪阻がこんなにつらいものだなんて
コロナ禍の第二子出産で産後うつ病
子どもを産むってこういうことか!
お母さんか研究者か
「働く母」「夢を追う母」を間近で見る
実体験ー時間も体も自分のものではなくなったような感覚
人生に起こる「自然なリズムの変化」
生産性と効率性の呪い
心の仕組みを科学的に理解する
ディシジョン・ファティーグ(決断疲れ)との戦い
通知機能をオフにしよう
「ナッジ」を逆利用する方法

★仕事をしながら父になるーあとがきにかえてー

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ワーママの理不尽な辛さに寄り添う本。本書は仕事をしながら母になる中での社会的ハードルについて、科学的事実と著者自身の経験の両面から語る本。本にある内容は、働く母親なら大抵の人が感じるのではないかと思う一方、同じ親でも父親はきっと知らない。「医師が力仕事だと言うなら、看護師も力仕事です。もっと言えば、最大の力仕事は家事・育児です。」このセリフ、本当にありがとうという気持ちになった。「家事・育児は女性の方が向いているから」という横暴な理論で、無償労働を女性に押し付けてきた男性に大声で言いたい。

0
2025年06月24日

Posted by ブクログ

子供の頃から勉強をがんばり、就職活動をがんばり、難関大学から上場企業に就職し、昼夜を問わず働いてきました。
なのになぜ女性だけが出産した瞬間にこんな思いをしなければならないんだろうとずっと思っていました。
夫は子供ができても働き方が変わらず、私だけが時短勤務、残業抑制、夜のお付き合いも断る生活が10年以上続き、キャリアに大きな影響が出ました。
私も夫も昭和生まれなので、「家事育児は女性の仕事」という価値観が根底にあり、夫との家事育児の比重を大きく変えることができませんでした。
ただ、この10年、全く何も変わらなかったわけではないです。1番大きかったのがコロナで導入されたテレワークでした。
自宅で仕事ができるだけで、子育てとの両立が格段に楽になりました。また夫も少しずつ意識が変わり、可能な日は子供のお迎えを替わってくれたりします。
こうやって少しずつ女性のキャリア形成の道も良くなっていくのかなと思います。
今の私にできる事は、これからの女性たちが社会に進出するにあたって、できる限り、ジェンダーギャップを小さくすることです。
具体的には、本当の意味での多様性を組織に組み込むことです。おそらくこれも1歩ずつ少しずつになると思いますが、自分が長い間してきた悔しい思いを、これからの女性たちがしないように努力したいなと思います。

0
2025年06月10日

Posted by ブクログ

しがない会社員ではあるものの、産休育休明けの不安は少なからずあり、読んでみた。
この本の著者の女性は社会的にものすごく優秀であるが、同じように悩み、葛藤し、それでも前に進んでいることに安心?したし、勇気をもらった。
心に残るフレーズが沢山詰まった一冊。

0
2025年05月21日

Posted by ブクログ

子育て、家族、仕事で少し疲れていたので、「成功している女性」に頑張って!って言われる本を読むのはきついかも〜と思いながらも読みました。結論、読んで良かったです。本の中で、内田さんがコロナウイルスのワクチンに対する啓蒙活動をしている中で、内田さんのことを「勝ち組の女性」だと思っていた第三者の話があったのですが、まさに本を読む前の私と同じ感覚だったとはっとしました。「成功している」女性への劣等感?成功とは?珍しさ?では、珍しいってなんで珍しいの?と、自問自答しました。まさにアンコンシャスバイアスの渦中にいたんだなと、気がつくことができました。
読書後、すぐに私の娘が発熱して、明日の仕事を休むことになったのですが、葛藤など全くなく休みを報告することができました。笑
この本のおかげかなと思います。
娘との時間を堂々と大切にして、馬から降りず、進んでいこうと思います。

0
2025年09月30日

「暮らし・健康・美容」ランキング