あらすじ
「母の友」、いよいよ、72年で最後の号です。特集は「『生きる』を探しに」。「生きる」は「母の友」創刊時からのテーマだったと初代編集長、松居直(1926~2022)が語っていました。それはなぜ? そして今の時代において、「生きる」とは? 童話欄は、小風さちさんによる『森の本屋』。紙版巻末付録は小西英子さんの絵本『ケーキ』カレンダーです。
*電子版には巻末付録のカレンダーはつきません。
*電子版にはP60-61は掲載されません。
*電子版では、掲載されないページ、マスキングされた画像が含まれる場合がございます。
*この作品はカラー版です。お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。
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Posted by ブクログ
・人間は「生きもの」です。わからないことに生きものであることの意味があるのです。
・生きものは手をかける、その関係性に意味がある存在です。手がかかるからこそ、かわいい愛しい存在なんです。
・世間が押しつけてくる「こうすべき」という物語から逃れて、自分の物語を生み出していくには、やはり力がいる。その力を鍛えるトレーニングというのが、絵本や本を読むということなんだろう。
・母が死んで空いた穴は、母の形をしているから、違う人でそれが埋まるわけはない。でも、その穴や周りを暖かい空気で優しく包み込むことはできて、夫と娘と友人がそうしてくれている。
・自分を育てるとき、強いちからとなるものに「憧れ」があると私は思っています。
・八つ当たりができる、謝れる、本音が言える関係が親子の間でも大事です。〜憧れると同時に、親が「生もの」だってわかってる。だから、つくろわずに、親も今の自分を生きていればいいんだと思います。
・カリブ海は小さな島々が集まっていて、潮の流れに身をゆだねていると、偶然何かに出会ったり出会わなかったりする。到達点があるわけではないまま、円環的に海にたゆたうこと自体を肯定する発想を、西洋の「弁証法」と対比して、ブラスウェイトは「弁”潮”法」と名づけました。