【感想・ネタバレ】アルパートンの天使たちのレビュー

あらすじ

2003年、ロンドン北西部の廃倉庫で、自分たちは人間の姿をした天使だと信じるカルト教団《アルパートンの天使》信者数人の凄惨な遺体が見つかった。指導者の自称・大天使ガブリエルは逮捕され、現場で保護された17歳の男女と生後まもない乳児のその後は不明・・・・・・。事件から18年、巧妙に隠蔽されてきた不都合な真相を、犯罪ノンフィクション作家の「取材記録」があぶり出す。圧巻のミステリー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
メールやチャット、音声の書き起こし、小説や脚本の一部がまとめられている形式。
その分、どれが情報として大事なのかわかりにくかったが、最後まで読めば全部必要だったなと感じる。

途中からほんとにオカルトありきなのか?と疑うようになったので、最後の種明かしが面白かった。しかし、毎朝の電話はもうちょっと伏線欲しかったな。説明が唐突に感じたけど、前フリあったけ?読み落としでるかも。

真相については、なぜ赤ん坊が必要だったのか?を考えるとしっくりくる。しかし、ストーリーとしてはそこらへんがぼかされていてうまかった。なぜ?よりも赤ん坊は誰?どこへ行ったのか?をアマンダが追っているので、読者もそっちに気をとられる。うまい。

真相を守るための死人が多い。ガブリエルより悪質では?そこらへんの断罪は感じなかったけど。エリーも結局は口をつぐむことにして、記録だけ残した結論。
委ねられてもなあって感じ。

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2025年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ポピーのためにできること」の作者、ジャニス・ハレットの本邦二作目。好みのストーリーだったので「ポピー…」を飛ばして今作から読んでみた。

18年前にカルト教団の中で起こった陰惨な事件「アルパートンの天使たち」。その事件録を作るために、作家のアマンダは関係者たちへインタビューを行うが、超常現象としか考えられないことや、関係者たちの証言の違い、果てはインタビューを行った関係者の死亡事故があり。。。

いわゆる、証言や証拠書類だけで構成される作品。ジョセフ・ノックスの「トゥルー・クライム・ストーリー」もだが、この形式の小説はほぼ登場人物の会話だけでできているため、厚さの割に非常に早く読める。
ホラー要素、サスペンス要素、ミステリ要素があり、特にホラー要素が強めで、着地点が最後の最後まで読めない。

連続して読むには辛い形式の作品だが、たまに読みたくなるのも事実。作者のジャニス・ハレットはこの形式の作品しかないようなので、次作もぜひ出版してほしい。

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2025年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・あらすじ
ロンドンが舞台。
2003年に起こったカルト教団〈アルパートンの天使〉信者による集団自殺事件。
そこで生き残ったのは17歳の少年少女、教団の指導者、乳児の4人だった。
それから18年後、逮捕された指導者以外の3人の行方は杳として知れないままだった。
ノンフィクション作家であるアマンダベイリーは未だ謎の多いこの事件に関しての本を書くために当時の関係者たちへのインタビューや、現地調査を開始する。
そこから浮かび上がる事件の真相とは?

・感想
この手の地の文がなく資料とか会話、記録のみで展開する作品好き。
前作のポピー〜も楽しめたから本作も期待してたけど期待通り面白かった!
からくり、真相や結末もたのしめた。
登場人物がとても多いので「これは一体誰だったっけ?」ってなるのは仕方ない…。

意図的に誤魔化して隠蔽している情報と思い込みで修正された記憶が混在し、序盤は混沌としてるけどその暗中模索な感じも楽しい。
でも、真相のネタバレがいろんな情報を組み上げて判明するという感じじゃなかったのは惜しかった気もする。
結局シナリオだけ読めば判明した訳だし…。

最後に読者への呼びかけもあったけど、この真相なら私だったら見なかったことにして隠蔽する!

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2025年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物が多いし、資料か膨大で読むのに乗ってくるまで時間がかかった。
半分くらいからどんどん面白くなり、続きが気になって止まらなくなった。
カルト教団の偏執的な事件ではなく、真相がまさかの誘拐事件だったとは!
赤ちゃんもまさかだし、びっくりした。
色んな要因が重なり、不思議な事件となったとは恐れ入った。
シンを殺したのは、ホリーたちってことなんだよね?
アマンダがあんなラストを迎えるとは思いもしなかった。
オリヴァーがどんどんスピリチュアルな方へ行くのにどー決着をつけるんだろう思ったら、まさかのアマンダの復讐かぁ。
2人にどんな過去があるのかと思ったら、オリヴァー本当に最低。
アマンダの強引で自信過剰な態度に、引いてたけど、色々判明したら納得できたし、頑張ってきたんだなと、オリヴァーの件も自分で決着をつけて正義の人だった。

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2025年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

真実はいつもひとつ!ではない話し。
登場人物が多くしかも複雑なのだが、混乱することなく読めた。
できるなら一気読み推奨。



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2025年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この形式は好きだし、ぐいぐいと読める。
けど、今回はちょっと、詰め込み過ぎというか…ラストに向かってのカタルシスはあまりなかった。
でも、この形式は楽しい。

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2025年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メール文やチャット文で構成されているので読みやすいかと思いきや、前半は外濠を埋めるばかりでなかなか核心に近づかず、読むのに難儀した。中ほど過ぎからようやく展開が早まる。

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2025年01月11日

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