あらすじ
始発出勤・深夜安行の激務をこなす小鳥遊静(たかなし・しず)は、美味しいごはんを食べることが大好き。
ただし生来の小食のせいで残してしまうことにコンプレックスがあり、外食や人前での食事が苦手。
ある日、隣室に住む大学院生・一之瀬開を助けたことから、お礼としてごはんに招かれる。
恐る恐るお呼ばれに応じた静を出迎えてくれたのは、水引模様や七宝つなぎの華やかな豆皿と、厚焼き玉子やよだれ鶏などいろとりどりの料理だった。
「好きなものを、好きなだけ食べてください」と言ってくれる開に、静はトラウマ克服のためのごはん会をお願いして……。
限界小食OL×大食い系お料理大学院生の、美味しいごはんと癒しの物語。
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Posted by ブクログ
癒されます!
思っていたよりも恋愛の描写が多かったです。
「お料理×癒し」を想定して読み始めた私としては、ちょっと意外でした。
でも、恋愛ものも好きな私には、嬉しいサプライズでした!
少食で、人前ではご飯を食べられない静ちゃんと、お料理上手な好青年の一之瀬くん。
ふたりの距離が徐々に近づいていく様子が、じれったくて、きゅんきゅんしました!
あと、静ちゃんの後輩・芹澤さんがお気に入りです。可愛らしくてお仕事ができて、ちょっとツンデレっぽい。静ちゃんに対する気持ちがいじらしいです。こんな後輩、ほしいなぁ〜!
一之瀬くんの、爽やかで人懐っこい人柄にも癒されました。最初のほうはちょっと強引にも感じられましたが、遠慮がちな静ちゃんには、これくらい押せ押せの方が良かったのでしょうね。
豆皿にも興味が出てきました。盛り付けや、食器にこだわるのって、とっても大事なことなんだなぁって。
静ちゃんが一之瀬くんのご飯に元気付けられたように、
私もしっかり食べて、栄養つけたいなぁ。
Posted by ブクログ
あることがキッカケで人と食事をしたり
人前で食べることや食べる量なんかも含めて
食に対して問題を抱える小鳥遊静。
嘘やろっ!って感じのエピソードで
お隣さんとの縁が始まり、職場の先輩や
後輩なんかにモテ過ぎててちょっとどうなん
なんて思いつつも小鳥遊のために料理をを作る
一之瀬も素敵だし、先輩思いな後輩も
いい感じ、そもそも小鳥遊さんが何事にも
真面目で責任感が強くいいヤツ過ぎて
まわりがほっとけないんだろうなぁ。
個人的には一之瀬くんが料理を作って
終わりじゃなく小鳥遊さんが今までの恩返し
として料理を作るところも素敵だったし、
なによりいろんな場面で食事を一緒に
取ることによってお互いの色んなことを
知れたりそのことによってまた新しい何かが
生まれたりする感じはすごく素敵でした。
わたしも一回一回のの食事を大切にしよう。
Posted by ブクログ
豆皿に少しずつ盛って種類を食べる様は見た目もよさそうだし美味しそうだった。
本当に一口分くらいだったけれども、リハビリを続けて避けていた外食や飲み会もできるようになったのはよかった。
少食ゆえに残してしまうというコンプレックスは、実際になかなか理解されにくいのかもしれない。
自ら打ち明けることができたことで、静は行き詰っていた会社での人間関係も修繕できてよかったなあと。
猫の件以外は色々完璧なのかなと思っていた年下の一之瀬くん、後半で色々と残念というか、彼もまた行き詰っていたことが少し意外だった。
恋心は分かりやすかったのに。
ただ彼の仕事の件やら、二人の関係性の決着やらの詰めがいまいち甘く、少しもやっとした読後感だった。
告白したくらいまでは面白かったんだけど、もっと劇的決着があるのかなと思っていたら、ぬるっと日常で終わったというか。
答えは出ているようなものだし、言ったも同然であるけれども、あの場面はちゃんと直接的な言葉を残してくれた方が個人的にはすっきりできたかも。
二人らしいと言えばそうなのだけども……彼がしっかり二回も言葉にしている分余計に……