あらすじ
始発出勤・深夜安行の激務をこなす小鳥遊静(たかなし・しず)は、美味しいごはんを食べることが大好き。
ただし生来の小食のせいで残してしまうことにコンプレックスがあり、外食や人前での食事が苦手。
ある日、隣室に住む大学院生・一之瀬開を助けたことから、お礼としてごはんに招かれる。
恐る恐るお呼ばれに応じた静を出迎えてくれたのは、水引模様や七宝つなぎの華やかな豆皿と、厚焼き玉子やよだれ鶏などいろとりどりの料理だった。
「好きなものを、好きなだけ食べてください」と言ってくれる開に、静はトラウマ克服のためのごはん会をお願いして……。
限界小食OL×大食い系お料理大学院生の、美味しいごはんと癒しの物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
癒されます!
思っていたよりも恋愛の描写が多かったです。
「お料理×癒し」を想定して読み始めた私としては、ちょっと意外でした。
でも、恋愛ものも好きな私には、嬉しいサプライズでした!
少食で、人前ではご飯を食べられない静ちゃんと、お料理上手な好青年の一之瀬くん。
ふたりの距離が徐々に近づいていく様子が、じれったくて、きゅんきゅんしました!
あと、静ちゃんの後輩・芹澤さんがお気に入りです。可愛らしくてお仕事ができて、ちょっとツンデレっぽい。静ちゃんに対する気持ちがいじらしいです。こんな後輩、ほしいなぁ〜!
一之瀬くんの、爽やかで人懐っこい人柄にも癒されました。最初のほうはちょっと強引にも感じられましたが、遠慮がちな静ちゃんには、これくらい押せ押せの方が良かったのでしょうね。
豆皿にも興味が出てきました。盛り付けや、食器にこだわるのって、とっても大事なことなんだなぁって。
静ちゃんが一之瀬くんのご飯に元気付けられたように、
私もしっかり食べて、栄養つけたいなぁ。
Posted by ブクログ
みんなそんなに気にしてないようなことも、本人にとっては気になることで、心配なことで。
どっちの立場に立っても共感できる。
一之瀬くんも小鳥遊さんも素敵な人で不器用な人。
ラストシーンは本当に絵になるような終わりで、自然と笑みが溢れた。
永遠に幸せで。
Posted by ブクログ
かなり可愛い物語だった
私は食いしん坊
おそらく年や齢性別の割に
たくさん食べる部類の人だから
そんな悩みがある人が 世の中にいるのか?
と、まず驚いた
食事を楽しむ、器を楽しむ
誰かとの食事を楽しむ
大事よねー
カンタンな作り置きを作っておいて
母や娘が作ってくれたものと 合わせて食べる
しかも 仕事終わりが遅いので
台所で キッチンスツールの上で
というのが、定番の夕食の食べ方
ついつい、鍋から直につまんだり
作り置きのタッパーのまま 食べたり
とか、しがち( ̄▽ ̄;)
ちゃんと器に盛って 味わって食べる
たまには やらなきゃね
話の展開は 途中から予想できるけど
飽きたりもせず 楽しく読めたのは
作者さんの力量かしらん?
ユイって子との関係性が
ちょっと気になった
続編が期待!
出ればいいなぁ〜
その辺の続編が
Posted by ブクログ
豆皿が欲しくなった…
個人的に、新しい職場•人間関係•業務内容に体調不良•洗濯機の故障で、普段の生活のバランスが取れていなかったタイミングだったのもあり、主人公に「そういうことって、重なるよね…」と共感することも多かったです。
「生活を疎かにすることは、人間関係だとか大切なものも無下にしているんだと気付けた」という主人公の言葉を、自分も大切にしたいと思いました。
Posted by ブクログ
少食が原因で外食や会食が苦手であったり、冷蔵庫の作り置きにストレスを感じたりとする主人公に共感してばかりのお話だった。
豆皿にすることで食事に抵抗感を持たずに過ごせることをこの本を通して学べた。
Posted by ブクログ
すごく少食な女性。コンプレックスになり、他者の食事が出来ない毎日。
ひょんなことからお隣さんと仲良くなり、彼のお料理や心遣いに、徐々に心や気持ちの塊をほどいていく。
Posted by ブクログ
少食がゆえに人との食事の場を敬遠し、自分の殻にこもりがちなOLが、ひょんなことから隣人の大学院生が作るごはんをリハビリとして食べることになる。 会食恐怖症気味主人公、いささか臆病過ぎではないか?作り置きは食べなきゃいけないプレッシャーある、はちょっと同意。一転、好意バレしてからは甘め展開。 丁寧な暮らし系の話ではなく、身近な食事を通して自分を大切にすることを見つめ直す話だった
Posted by ブクログ
あることがキッカケで人と食事をしたり
人前で食べることや食べる量なんかも含めて
食に対して問題を抱える小鳥遊静。
嘘やろっ!って感じのエピソードで
お隣さんとの縁が始まり、職場の先輩や
後輩なんかにモテ過ぎててちょっとどうなん
なんて思いつつも小鳥遊のために料理をを作る
一之瀬も素敵だし、先輩思いな後輩も
いい感じ、そもそも小鳥遊さんが何事にも
真面目で責任感が強くいいヤツ過ぎて
まわりがほっとけないんだろうなぁ。
個人的には一之瀬くんが料理を作って
終わりじゃなく小鳥遊さんが今までの恩返し
として料理を作るところも素敵だったし、
なによりいろんな場面で食事を一緒に
取ることによってお互いの色んなことを
知れたりそのことによってまた新しい何かが
生まれたりする感じはすごく素敵でした。
わたしも一回一回のの食事を大切にしよう。
Posted by ブクログ
少食な主人公と悩みは違うけれど、自分の場合はカロリーを気にしすぎて「誰かと食べるひととき」を大切にできていないなと反省。食事の栄養素的な内容以外にいろんなたからものがそこにはあると思い出させてくれた。
Posted by ブクログ
豆皿に少しずつ盛って種類を食べる様は見た目もよさそうだし美味しそうだった。
本当に一口分くらいだったけれども、リハビリを続けて避けていた外食や飲み会もできるようになったのはよかった。
少食ゆえに残してしまうというコンプレックスは、実際になかなか理解されにくいのかもしれない。
自ら打ち明けることができたことで、静は行き詰っていた会社での人間関係も修繕できてよかったなあと。
猫の件以外は色々完璧なのかなと思っていた年下の一之瀬くん、後半で色々と残念というか、彼もまた行き詰っていたことが少し意外だった。
恋心は分かりやすかったのに。
ただ彼の仕事の件やら、二人の関係性の決着やらの詰めがいまいち甘く、少しもやっとした読後感だった。
告白したくらいまでは面白かったんだけど、もっと劇的決着があるのかなと思っていたら、ぬるっと日常で終わったというか。
答えは出ているようなものだし、言ったも同然であるけれども、あの場面はちゃんと直接的な言葉を残してくれた方が個人的にはすっきりできたかも。
二人らしいと言えばそうなのだけども……彼がしっかり二回も言葉にしている分余計に……